子育て情報『ASD小6長女「自分はできない子」と思い込み…漢字が書けず、習字にも通わせたけれど。親子を救ったスクールカウンセラーの言葉とは』

2022年9月5日 06:15

ASD小6長女「自分はできない子」と思い込み…漢字が書けず、習字にも通わせたけれど。親子を救ったスクールカウンセラーの言葉とは

ゆいは学校でも放課後も「自分はできない子なのだ」と思い込むようになり、本人を追い詰めてしまいました。

そこから数年してゆいの障害判定が下りるのですが、そのころにスクールカウンセラーの先生に言われたことがあります。「文字を書くことが苦手?まあ、社会に出たら文字を書く機会は減りますしそんなに気にすることはありませんよ。漢字が分からなければスマホで検索すればいいだけなのですから」

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Upload By 吉田いらこ

先生の言葉を聞いて、そういう対処方法もありなのだと気持ちが楽になりました。人よりちょっと覚えることが苦手ならどんどん便利な道具を使えばいいのです。これはゆいにも伝えてお互い気楽にいこうと話し合いました。

というわけで小学6年生の現在、相変わらず漢字の書き取りテストはさんさんたる結果ではありますが、ゆい本人は低学年のころのような自分をダメだと思い落ち込むことはなくなりました。
これから先はどうなるのか分かりませんが、今のところはゆいの笑顔が見られてうれしく思っています。

執筆/吉田いらこ

(監修:千村先生より)
吉田いらこさんのこのコラムは、私たちに大切なことを教えてくれます。
ゆいちゃんは、字を書くのが苦手なんですね。手を動かすこと、筆圧を調節することなどが上手にできないのかもしれません。もしかしたら、身体の動かし方を練習したら上手に書けるようになるかも知れませんが、私は、もっと大切なことがあるのだと思います。

漢字の書き取りに苦労するゆいちゃんとお母さんへのスクールカウンセラーの先生の言葉に、ゆいちゃんもお母さんも気持ちが楽になったことと思います。できないことをできるようになるために頑張ることも大切ですが、できないことは無理せず、楽しく取り組めることに頑張れることはもっと大切です。楽しい体験があるからこそ、ちょっと楽しくないこと、つらいことでも頑張れるのではないでしょうか。
楽しい体験は頑張る原動力です。それでは、ちょっと楽しくないこと、つらいことを頑張るためにはどうしたら良いか考えてみましょう。モチベーションという言葉があります。「○○をするモチベーションを高める」などと言いますね。モチベーションには「外発的動機付け」と「内発的動機付け」の二つがあります。

「外発的動機付け」は、例えば、頑張って何かに取り組んだときや、何かを達成した時にご褒美が与えられること。

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