2023年1月2日 14:15
乳幼児揺さぶられ症候群(揺さぶられっ子症候群・SBS)とは?何歳まで注意が必要?症状や原因、後遺症についてマンガで解説【医師監修】
乳幼児揺さぶられ症候群の後遺症は?目が見えなくなったり、言葉が遅れたりする?
また、命が助かった場合でも、以下のような症状・後遺症を起こしてしまうこともあります。
・脳の周りの出血(硬膜下血腫、クモ膜下出血など)や脳の中の出血
・失明、視力障害
・言葉の遅れ、学習の障害
・後遺症としてのけいれん発作
・脳損傷、知的障害
・脳性麻痺
硬膜下血腫やクモ膜下出血とは、脳の表面で起きた出血が原因で起こります。
頭蓋骨と脳の間には、頭蓋骨側から「硬膜」「クモ膜」「軟膜」の3つの膜があります。硬膜下血腫やクモ膜下出血は、硬膜・クモ膜と脳の間に血液が溜まってしまう状態を指します。
乳幼児期という脳の発達においてとても重要な時期に、乳幼児揺さぶられ症候群で脳内が傷ついてしまうと、身体機能や精神機能、学習機能などさまざまなところに影響が出てきてしまうことがあります。
乳幼児揺さぶられ症候群はストレス対処で未然に防ぐことができます
乳幼児揺さぶられ症候群は赤ちゃんを激しく揺さぶると発症する脳の損傷です。脳へ大きなダメージが与えられるので、子どものその後の発達に大きな影響が出ることがあります。
赤ちゃんをあやす際には頭や首をしっかり支え、激しく揺らしたりしないようにしましょう。
乳幼児揺さぶられ症候群は保護者の育児ストレスが背景にあることが多く、そのストレスに対処することで未然に防ぐことができます。疲れたとき、ストレスが溜まっているときなど、一人で抱え込まず相談することも大切です。
イラスト/taeko
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