2023年4月17日 06:15
発達障害中1息子は「自由」が苦手。テーマ決めに毎日2時間超…終わらない宿題に、母がした提案とは?
Upload By 丸山さとこ
また、『基本・応用・ワンポイント』のように情報のレベルが分けられているものは、「時間がないからここまでまとめる」「思ったよりページが余っちゃったから少し付け足す」ということがしやすかったそうで、全体的に『自主学習の完成イメージ・見通し』を持ちやすくなったのかもしれません。
今では、「テーマ選びは10分以内」「30分たってもページの半分以上が埋まっていなければテーマを見直すか親に相談する」という形で自主学習の宿題を行なうようにしています。
どうしてもテーマが決まらないときは、私が3~5枚ほどふせんを貼ったページから選んでもらうこともあります。大量の選択肢の中からは選べないけれど「これはどう?」とピンポイントで提案されても気乗りしないコウにとって、狭めた範囲から選ぶことは比較的受け入れやすいようです。
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「これで自主学習問題は解決!」とはいかず、「美術についてまとめる」と言いながらイラストの書き方の本を写して、担任の先生からのコメントで「自由帳になってきましたね」と突っ込まれたりするような現在のコウです。
それでも、宿題が終わらずに生活リズムがぐしゃぐしゃになったり終わらずにパニックになったり、朝にパンをかじりながらノートを書いたりしなくてもよくなったことは、十分によい変化であると感じています。
学校に自主学習用のノートを忘れ続けて何冊も増えてしまったり、連続で一週間くらい提出を忘れてしまったりと相変わらずの状態ではありますが、まずは「宿題を当日中に終わらせる」を一過性で終わらせずに定着できたらいいなと願っています。
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執筆/丸山さとこ
(監修:初川先生より)
自主学習への取り組み方の工夫や実践のシェアをありがとうございます。自主学習は苦手とするお子さん多いですよね。自由ということはこんなにも不自由なのかと感じさせられます。自主学習が難しいのは、教科の選択、テーマ決めから分量にいたるまでの何から何まで自分で設定しなければならないという、決断事項の多さが加わり、そして最終的には何らかに取り組んでアウトプットしたものを提出するというところでしょう。授業を受ける中で自分の苦手とする箇所に気づき、それを補強するとか、興味のある事柄を深められたら良いのは分かりますが、忙しい学校生活、短い夜で毎回それを見つけるところから始めるのは難しいですね。