2023年8月2日 14:15
自閉症中1娘と1歳次男のきょうだい児関係。姉がお世話をするのは当たり前?「面倒見てもらえるでしょ?」の言葉に母はモヤモヤ
これは発達障害がある娘を責めているわけではありません。
誰にだって、得意不得意があります。発達障害がなくても、小さい子の世話が苦手な子だっています。しかし、一般的な当たり前が、どこにでも当てはめられると思われ、できて当たり前だと思われるのが、嫌でした。
そんなふうに思いながらも、私は、娘に次男の世話を頼み続けていました。娘に対して、下の子の面倒をよく見るお姉ちゃんを、ついつい求め、一般的なことをあてはめようとしていたのかもしれません。
次男の遊び相手やお世話を頼んだとき、娘はいつも、どうしていいか分からないといった顔で、次男のそばに立ち、楽しそうではありませんでした。
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そんな娘ですが、何もできない訳ではありません。実は家ではかなりの戦力になっており、大活躍な一面もあり…!? 弟の世話だけが姉の役割じゃない。娘の特性を活かしたわが家の役割分担はまた別のコラムで書いていければと思います。
執筆/SAKURA
(監修:初川先生より)
娘さんは次男くんが大好きだけれど、お世話を頼まれると困ってしまうのですね。次男くんは1歳とのこと。1歳児を相手にする場合、年長者の側が察して・先んじて、さらには次男くんを楽しませてといった気遣いや配慮をすることまでもを含んでの「お世話」になります。なかなかの難度です。ASD特性をお持ちの娘さんだとなおのこと難しい面はありますね。
そして、1歳児の育児をする保護者は、平常時からしてなかなか大変だからこそ、兄姉に助けてほしい面もあるでしょうし、中学生だったらできてほしいという思いも自然なものだと思います。しかしながら、実際に娘さんに頼んだ経験から手間やひやひやする思いが増えたこともあり、娘さんには(小児科や薬局で)頼まず、おひとりで見ることにしたけれど、しかしもやもやする面が多少あるのですね。そんな中、SAKURAさんは、娘さんの家庭内での大活躍もしっかりと気づいていらっしゃるのですね。次回のコラムも楽しみにしています。
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。