子育て情報『2024年春新設!南多摩支援学校(仮称)の特色は?職能開発科のカリキュラム、想定する卒業後の進路とは?ーー校長インタビュー』

2023年8月17日 06:15

2024年春新設!南多摩支援学校(仮称)の特色は?職能開発科のカリキュラム、想定する卒業後の進路とは?ーー校長インタビュー


高まる特別支援学校のニーズ

編集部(以下、――)まずは特別支援学校の現状について教えてください。

濱辺清先生(以下濱辺先生):東京都には現在、58校の都立の特別支援学校があります。来春に開校する南多摩地区特別支援学校(仮称)は、59校目の学校ということですね。都の推計では、中学校に設置されている特別支援学級の生徒は、年々増えています。とくに情緒障害などの特別支援学級の生徒は急増しています。本校開設の背景にも、中学卒業後の進路としてさらなる学びの場が必要とされている、ということが挙げられます。

――南多摩地区特別支援学校(仮称)は、どんな学校ですか?

濱辺先生:本校は知的障害のあるお子さんのための高等部で、普通科と職能開発科の2つの科を併設します。普通科は、町田市(一部)、八王子市(一部)、多摩市(一部)のエリア内にお住まいの知的障害のあるお子さんなら、希望すればすべての方が入学できます。
もうひとつの職能開発科は、都内全域から募集し、調査書と適性検査、面接で選考を行います。

――職能開発科では、どのようなことを学ぶのですか?

濱辺先生:専門的な職業教育を受けられる東京都立の知的障害特別支援学校は、永福学園をはじめとして複数設置されており、本校は12校目です。他校の同様の科では、卒業生の就職率は約95%、卒業後3年の定着率も9割を超えます。本校でも卒業生全員の企業就労を目指したプログラムを準備しています。もちろん職業トレーニングだけでなく、国語や数学などの教科学習、部活動などの課外活動もしっかりありますよ!さまざまな活動を経験しながら、3年間で社会に出て働くスキルを身につけていきます。


仕事を学ぶための専門的な機材、環境も完備

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――これまでの職業訓練と違う特徴はありますか?

濱辺先生:職場に近い環境で実習ができるのは、大きな特徴です。あいさつや身だしなみ、報告・連絡・相談の習慣づくりなど、社会人としてのマナーやルールを学ぶだけでなく、OA機器の使い方、飲食業における衛生管理など、専門的なスキルの習得が期待できます。カフェさながらの実習室なども計画していて、在学中から実際の職場に近い雰囲気を感じながら学ぶことができますよ。
また、教員が教えるだけでなく、実際にお仕事されている方を講師として招き、授業をしていただく計画もあります。

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