子育て情報『2024年春新設!南多摩支援学校(仮称)の特色は?職能開発科のカリキュラム、想定する卒業後の進路とは?ーー校長インタビュー』

2023年8月17日 06:15

2024年春新設!南多摩支援学校(仮称)の特色は?職能開発科のカリキュラム、想定する卒業後の進路とは?ーー校長インタビュー

プロの技に触れることで、将来の具体的なイメージを持ちながら、緊張感をもって真剣に学んでいただけたらと考えています。

――卒業生の就職先としては、どのような仕事を想定されていますか?

濱辺先生:東京都の特別支援学校卒業生の就職先として最も多いのは事務系の職種で、3割強を占めます。東京都には、本社機能、総務機能を置く企業が多いことが関係しています。本校でも、事務系の仕事に必須のパソコン入力、印刷機器の活用法、社内メールの仕分けや郵便物の封入、発送作業などは3年間を通して、継続的に学んでいきます。

――就職先となる企業との連携は、どのように進められるのでしょうか?

濱辺先生:まずは教員が窓口となって関係性をつくっていきます。ただ、私のこれまでの経験から強く感じるのは、最終的に学校と企業との絆を強く結んでくれるのは、生徒同士の力だということです。卒業生が就職した企業に、翌年、在学生がインターンシップで実習に行く。そこで先輩の働く姿を見て、実際に指導をしてもらう。
卒業生が社会に出るにつれ、こうした輪がいくつもできます。学校を発展させていくのは、生徒の力、社会でひたむきに頑張る卒業生の力なのだと実感しています。


リアルな職業体験を積んで社会へ

――すばらしいですね!2024年入学の1期生もインターンシップの予定はありますか?

濱辺先生:現在の計画では、1年生では半日程度の職場見学で、食品、物流、事務、清掃など、さまざまな現場をまわろうと考えています。2年生からは5日~10日ほどの実習を年に2回ほど予定しています。学校で行った模擬実習を、実際の職場で応用実践していく。大きく成長する機会になるだろうと考えています。

――在学中から会社の雰囲気や働く人の様子を見ることができると、将来のイメージを持ちやすいですね。

濱辺先生:そうですね。
職業経験はもちろん、行き帰りの通勤体験も、子どもたちにとっては学びです。例えば電車が事故で遅延したときは、どう対応したらいいか?咄嗟の場面への対応力は、机上の勉強だけではなかなか身につきません。うまくいかないことがあっても、高校生の実習ですから当たり前、気にすることはありません。失敗したり迷ったりしながら経験を積むことが、将来の糧になります。


一人ひとりに合った仕事、職場を見つけるために

――卒業後の就職先は、どのように選定していくのでしょうか?

濱辺先生:一番大切なのは、お子さん本人の希望です。

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