子育て情報『当事者の声を聴く、追体験できる夏のおすすめ5冊一一芥川賞受賞『ハンチバック』や細川貂々さんのコミックエッセイ、感覚過敏と鈍麻の中学生の物語、DCDやアクティブ・ラーニングをご紹介!』

2023年8月14日 14:15

当事者の声を聴く、追体験できる夏のおすすめ5冊一一芥川賞受賞『ハンチバック』や細川貂々さんのコミックエッセイ、感覚過敏と鈍麻の中学生の物語、DCDやアクティブ・ラーニングをご紹介!

保護者や学校の先生から「フツウにしなさい」「なんでフツウにできないの?」と言われ続け「フツウ」になろうと頑張るもうまくいかず、大人になっても生きづらさを抱えたままでした。しかし、48歳になり発達障害の診断を受けたあと、生きるのが楽になった貂々さん。自身と同じように発達障害の特性がある人たちが堂々と生きられることを願い、本書を執筆しました。

本人にも周りの人にも分かりづらい発達障害。当事者の目線で4コマ漫画でエピソードがつづられているので読みやすく、貂々さんの苦悩や困りごとがまっすぐに伝わってくるようです。さらに、明治大学子どものこころクリニックにて院長を務める精神科医の山登敬之先生による「発達障害の基礎知識」も収録されています。



『特別支援教育とアクティブ・ラーニング 一人ひとりの違いを活かす通常学級での教え方・学び方』

2022年文部科学省の調査によれば、小中学校の通常学級に在籍する発達障害の可能性があり、特別な支援を必要とする子どもは推定値8.8%、35人学級の場合、およそ1クラスに3人いる割合となります。ほかにも、心理的な問題を抱える子どもや日本語が母語ではない子どもなど、さまざまな教育ニーズを抱えた子どもたちが在籍しており、「全ての児童にとって、分かる、できる、楽しい授業であること」が求められています。


文部科学省による定義では、アクティブ・ラーニングは「学習者の能動的な参加を取り入れた授業、学習法の総称」とされています。教員が教え、生徒がそれを聞く、という一方通行の講義形式ではなく、生徒自身が主体的に調査や発見をしながら課題の解決に取り組んでいきます。

本書では、アクティブ・ラーニングとは「主体的・対話的で深い学び」と考え、通常学級における「アクティブ・ラーニング」を進めるポイントを、理論的背景や実践をもとに紹介されています。第1章では、多様性のある通常学級におけるアクティブ・ラーニングから始まり、アクティブ・ラーニングの基礎知識や学級経営に加え、実際に導入した学級の事例などが具体的に記されています。

個別最適な学びと協働的な学びの充実を目指す学校現場の教師はもちろん、子どもたちと関わる福祉領域の支援者、そして保護者の方々へお薦めの一冊です。

(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.