2023年10月2日 14:15
グループホームをトラブルで退去!親なきあと、障害がある子の「住まい」問題 【専門家体験談】
を受けられる可能性があります。ただし、地域によってかなり状況が異なるため、相談支援事業者で計画相談支援を受けると良いかもしれません。
重度訪問介護
重度の肢体不自由者又は重度の知的障害若しくは精神障害により行動上著しい困難を有する障害者であって常時介護を要するものにつき、居宅において入浴、排せつ及び食事等の介護、調理、洗濯及び掃除等の家事並びに生活等に関する相談及び助言その他の生活全般にわたる援助並びに外出時における移動中の介護を総合的に行うとともに、病院等に入院又は入所している障害者に対して意思疎通の支援その他の支援を行います。(日常生活に生じる様々な介護の事態に対応するための見守り等の支援を含む。)
引用:障害福祉サービスについて|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/service/naiyou.html
ご相談いただいた親御さんには、上記のほかに日常生活自立支援事業、成年後見制度についてもご説明をしたうえで、現在つながっている支援者や通所している事業所の方を含めて検討いただくようお伝えしました。
学生の頃からショートステイを定期的に利用
もう一つのケースをご紹介します。知的障害のあるお子さんが中学1年生のころに、親御さんが遠い親戚の実家に行かなければならず、初めてグループホームのショートステイを利用することになりました。
親御さんが迎えに行って帰宅したあと、特にお子さんに変わった様子はなかったのですが、その5年後に再び同じショートステイを利用したところ、帰宅していきなり「気持ちが悪い」と言い、嘔吐してしまったそうです。
医師に診てもらっても特に健康状態などに問題はないとのこと。親御さんは心配になり念のためショートステイ先にどんな様子だったか聞いてみたところ、理由が判明。どうも周りの人たちに気を遣って我慢をするなど「いい子ちゃん」をしていたようだったのです。その無理が自宅で出てしまったということですね。
そこで、親御さんは「もしも、自分たちがいなくなったらどれだけつらい思いをするのだろう」と考えて、それからは毎月ショートステイを利用するようになりました。
もともと人が好きなお子さんだったので、少しずつ慣れてワガママも言えるようになり、家にいるときの何倍も楽しそうに、ウキウキとショートステイに出かけるようになったそうです。