自閉症長男はペットを愛せる?「あっち行け!」と言っていた息子が猫を溺愛するまで
また相変わらず猫が嫌がることをやったり、暴言を吐いたり……。そんなミミの様子を目撃したパパから「もう猫に近づくな!」と叱られて、ミミはおやつ係を返上することになってしまいました。
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3年生後半になって訪れたミミと猫の転機
そしてミミが3年生後半になったある日のことです。ミミの歯磨きをしていると猫が近づいてきました。私は猫のしっぽの付け根あたりを軽くトントンと叩きました(こうすると猫がとっても喜びます)。すると、歯磨き中のミミの顔に猫のもふもふのシッポが触れ、ミミは「気持ちいい~」とニコニコ。ほほえましく見ていたのですが、この日の翌日から歯磨きをする度に猫が来るようになり、猫のしっぽがミミを撫でて……。これがミミにとって歯磨きが楽しみになるきっかけになってくれました。
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この時間がきっかけで、ミミと猫の関係は少しずつ改善していきました。ミミは猫にちょっかいを出さなくなり、4年生になった今は猫をとっても可愛がるようになりました。
ミミは、少しずつですが猫の様子を気にしてくれるようになりました。猫が窓の近くに居たら「開けてあげるね」とカーテンを開け外が見えるようにしたり、餌の時間になると餌をくれるパパの近くに来て甘えた声で鳴く猫を見て「ご飯が欲しいんだね」と声をかけたり、寒い季節に猫が布団に入って足元で丸まると、「寒いもんね。お布団の中だと温かいね」ととっても喜ぶようになりました。
ただ、猫トイレに排泄物があると、ミミは排泄物が見えるのがイヤなので「片して」と言ってきます。まだ自分で片づけるということは難しいようです。私は「ミミがやってくれても良いんだよ~。
ペットを飼うときはトイレのお世話もしてあげるんだよ」と伝えつつ片づけています。
学校での疲れを癒してくれる欠かせない存在に
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今のミミは「学校なんて壊してやる!」と言いながらもなんとか登校している状態です。1日学校で頑張って帰宅したミミは、一番に猫の元へ行き猫撫で声でほっぺをすりすり……。猫が嫌がる時は「ごめんね」と言って優しく謝ります。いつの間にか、ミミにとって猫は癒しの存在になりました。
数年間は猫への対応にヒヤヒヤしましたが、弟のふーにも、猫を大事にするよう教えてくれるミミの姿に成長を感じて一安心です。