2023年11月28日 14:15
集団行動が苦手な5歳自閉症娘、年中で保育園へ入園。療育時代から成長した姿に母号泣
楽しさと喜びが伝わってくる笑顔に、まゆみもみんなと一緒に演技ができてうれしいのだと思いました。
閉会後、先生にお礼を言いに行くと、なんと先生も泣いていました。
「まゆみちゃん、すごい!本番が一番頑張ってくれました……!!」
聞くと、前日のリハーサルでは上手く参加できず、先生方も心配されていたのだそうです。
思えば、療育を併用しているまゆみは週に3回しか保育園の利用がありません。練習時間もほかの子より短かったはずです。それなのに、周りをよく見て一生懸命頑張ってくれたんだと思うとまた涙があふれました。
演技を見るまで、親の私すら「今日はまゆみが笑ってたらそれでいいや」と過小評価していたことを申し訳なく思いました。まゆみはかけっこもお遊戯も自分から参加していて、演目の待ち時間に多少ウロウロしていたものの騒ぐことは一度もありませんでした。
いつの間にこんなに成長していたんだろう……?
甲高い声を出しながら頬を寄せてくるいつもの仕草も、表情がどこか達成感にあふれているように見えました。
成功の背景にあるのはお友達の存在?
運動会の動画は、療育先のいつもお世話になっている先生と、去年まゆみの担当だった先生にも見ていただきました。
お2人共、去年の療育先の運動会でのまゆみの様子を知っているので、そこからの成長ぶりや日頃の姿とのギャップに驚いて、こちらでも感涙の鑑賞会になったそうです。
お友達のダンスを見ながらワンテンポ遅れて踊るまゆみの動きは、課題の一つ「周りを見ること」ができるようになってきていることの証です。6月の保育参観ではできなかったことが、この4ヶ月でできるようになった要因を私なりに考えてみると……、それはまゆみの中で『お友達』の存在が大きくなってきているからかな、と思いました。
いつもクラスの子どもたちが寄ってきてくれても無視してばかりのまゆみですが、やりとりはできなくても一緒の空間にいられるのがうれしいのか、最近は家や療育先で保育園へ行きたいアピールをする際に「ホイクエ~ン!」だけでなく「オトモダチ~!」という単語が口から飛び出すようになりました。
一見やりとりが成立せず、関心がないように見えてもまゆみの心にはお友達の姿があるんだとうれしくなります。
運動会で感じたこと
運動会の帰り道、一昨年の秋に療育先で言われた言葉をふと思い出しました。
「まゆみちゃんは年少で保育園に入るよりも、もう一年みっちりと療育に通って親以外の大人と関係が構築できるようになってから年中での入園を目指すほうがいいと思います。