子育て情報『「息子さんだけできていない」担任の言葉にショック。発達障害診断前の試行錯誤した日々』

2023年12月7日 14:15

「息子さんだけできていない」担任の言葉にショック。発達障害診断前の試行錯誤した日々

先生のお話を、覚えていたくてもすぐに忘れてしまう特性(ワーキングメモリーの低さ)。何回みんなと同じように頑張っても、協調運動が苦手(DCD(発達性協調運動症))。納得いかないことを言われたりされたりすると、スルーできず気になってしまう……。

全部ハル自身が、したくてしてるわけではないのに。

それでも、見た目では分からないそういった特性を、理解してもらうのも、するのも、当時は難しかったのでした。『みんなができることができない。努力不足』――担任の先生からそんなふうに言われたことで、まるで自分がやってきたこれまでの子育てを否定されてる気がして、私はショックと焦りでいっぱいでした。
※ハルの担任の先生のように、当時50代後半で、定年間近な年代の先生の中には、発達特性について詳しくない方がまだ結構いらっしゃいました。
今の私であれば「それでもハルのペースを大切にします!」と、堂々と言っていたかもしれません。その頃の私は経験不足で、年上ベテラン先生からの言葉を、うまく受け流すことができませんでした。

しかし、ここでハルと一緒に頑張ったことは、全くの無駄ではなかったようでした。縄跳びや逆上がりの練習に加え、帰宅後にやるべきことのルーティンが定着するまでは、私も下の子どもたちの面倒を見つつハルにこまめに声をかけたり、目立つよう予定を紙に書き「見える化」したり、ハルの側で見守り続けました(補足いたしますと、「コツを掴むまで注意し、そばで共に練習しつつ見守る」というサポートの仕方が向いていたのが長男でした。同じ診断名であっても次男は同じタイプではありません)。

「息子さんだけできていない」担任の言葉にショック。発達障害診断前の試行錯誤した日々の画像

Upload By 安田ふくこ

ハル自身が努力するタイプだったということもあり、その後は何とか小学校のルーティンを覚え、縄跳びや逆上がりもだんだんとコツを掴んできて……。ついにできるようになりました。


『最初こそ周囲の子よりも物事を理解する力の差が目立つものの、一度ルーティンを覚えれば、人一倍真面目にそれを「熟す」努力をする』。注意深く見守っている中で、「ハルはそういうところがあるのだなぁ」と私は気がつきました。ですが今思えば、それも発達特性の一つだったのだ……と分かるのです。


小1最後の学習参観で、先生からとても褒められたけれど

小学校のルーティンを覚え、縄跳びや逆上がりもマスターしたハルは、先生から見ても目を見張る成長っぷりだったのだろうと思います。

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