子育て情報『自閉症息子の中学卒業後の進学先は?知的発達と社会的年齢の凸凹で悩む高校選び』

2023年12月25日 14:15

自閉症息子の中学卒業後の進学先は?知的発達と社会的年齢の凸凹で悩む高校選び

一方の通信制高校は、幸いにも私たちが住んでいる地域に複数あり、発達障害に対して理解があるところが多いようです。私は、通学日数を選べたり個人授業を受けられたりする学校であれば、太郎に合っているのでは……という印象です。ただ、中学校の個人面談で相談したところ、担任の先生は通信制高校ならではの難しさも感じているようでした。別の機会に詳しく聞いてみようと思ってます。

太郎は「高校は行きたい」と意欲をみせてくれます。しかしどのような高校に行きたいかなど具体的な目標はありません。

来年4月から、太郎は中学3年生になります。まずは一緒に自分たちの足で高校を見に行って少しでも具体的なイメージ持ち、二人で未来を築いていけたらと思っています。



十人十色だから

知的発達は平均的な範囲にあるけれど、学校生活を送ることが難しい。そのような場合、どのような高校を選択して、将来の就労など決めていっているのかが気になり、放課後等デイサービスで話を聞いたりもします。そしてやっぱり、発達障害といっても個人の特性があるため太郎には当てはならないなあと思うことが多いです。十人十色。太郎に合った環境を二人で考えて、あとは太郎と私の持っている力で周りを変えていけたら……。心配事は尽きないけれど、そう思っています。

執筆/まゆん

(監修:新美先生より)
知能検査で測れる知的な能力と、生活を自立して行えるかという社会的年齢(適応行動尺度ということもあります)は必ずしもリンクしません。むしろ発達障害がある方は、一般的に知的能力に比して、社会的年齢(適応行動尺度)が低いことは多いようです。


知的な能力は経時的に大きく変化することは少ないですが、適応尺度は、ある時を境に変化するということもあります。生活の環境が変わったり、本人が自覚して工夫をし始めたといったきっかけで自分でできることが増えると数値は上がります。逆に不適応を起こして抑うつ状態になったなど、以前にできていたことができなくなることもないとは言えません。一方で、工夫しても環境を整えても難しく大きくは変わらない分野が個人ごとにはあるという面もあります。

高校の進路に関しては、知的能力や学習の成績だけでなく、学習スタイル、提出物の量や質、校風(教員の生徒に対する態度や、学生同士)、行事の量や質、通学手段・時間、自由な時間の多少など、さまざまな観点から見ていくことが必要ですね。

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