知的障害がある子どもの卒業後は?将来を見据えた「生涯学習」【専門家QA】
※制度上は特別支援学校卒業で大学入学資格は得られますが、大学側が定めた科目の単位を取得していないと受験自体ができない場合もあります。
・青年学級、公民館講座など
地域によっては、「障害者青年学級」や公民館講座などで、障害のある人が学べる場を設けていることがあります。学びといってもさまざまで、季節ごとでの行事や旅行を計画して楽しむ場合もあります。行政が実施しているものもあれば、民間団体が実施しているものなど、運営主体もさまざまです。そのため、行政の窓口では十分把握できていなかったり、ネット検索でも十分ヒットしないこともあります。文部科学省は、毎年「障害者の生涯学習支援活動」に係る文部科学大臣表彰を行い、事例集の形で表彰された活動などを紹介しています。このようなものを参考にしてみると、身近なところで行われている活動を見つけることができるかもしれません。
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/mushouka/20210827-mxt_shuugaku_1344146_1.pdf
参考:令和3年度における専攻科の生徒への修学支援の対象となる高等学校等専攻科|文部科学省
https://www.mext.go.jp/a_menu/ikusei/gakusyushien/1398880.htm
参考:「障害者の生涯学習支援活動」に係る文部科学大臣表彰事例集|文部科学省
障害のある子どもの生涯学習について、さらに詳しく知るために
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)