子育て情報『3歳から自閉症は診断される?特徴や健診でのチェックリストなど【小児科医監修】』

2024年2月10日 14:15

3歳から自閉症は診断される?特徴や健診でのチェックリストなど【小児科医監修】


ASD(自閉スペクトラム症)と診断されるのは3歳児から?言葉が遅い、集団生活が苦手……違和感や気になるサイン

園生活がスタートしている子どもも多いため、集団生活の中で
・社会性(集団行動ができない、指示が聞けない、友達と遊べない)
・感覚過敏(大きい音が苦手、砂場、裸足などが苦手)
・常同行動(同じ行動を繰り返す)
などのトラブルが起きやすい傾向にあります。

また、家庭内の困り事として
・こだわりが強く、気持ちの切り替えが苦手
・感覚過敏、鈍麻、こだわりなどでトイレトレーニングが進まない
・園への行き渋り
・言葉の遅さあるいは言葉は出ているが、会話がスムーズにできない。聞かれたことに答えにくい
などといった場面がみられることが多いと言われています。

3歳児健診では、「PARS-TR」「SDQ」などでASD(自閉スペクトラム症)のスクリーニングチェックを行う場合があります。

「PARS-TR」はASD(自閉スペクトラム症)の傾向を知るための検査で、こだわり行動や遊びや言語の発達など、12項目について保護者から聞き取ります。0点・1点・2点の3段階で評定し、合計得点からASD傾向の強さを導き出し、今後の有効なフォローに繋げていくものです。

「SDQ」は、行為面・多動性・情緒面・仲間関係・向社会性の5項目の質問から、子どもの適応と精神的健康の状態を包括的に把握するためのものです。そこからさらに詳しい検査が必要な場合は、問診や行動観察、「新版K式発達検査」「遠城寺式乳幼児分析的発達診断検査」などの発達検査、知能検査、場合によっては脳波検査などを行い、診断されます。


https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/000307929.pdf
参考:効果的な巡回相談支援のための基本と実践|厚生労働省


3歳児に表れることの多いASD(自閉スペクトラム症)の特性による症状

3歳から自閉症は診断される?特徴や健診でのチェックリストなど【小児科医監修】の画像
Upload By 発達障害のキホン

※発達や成長に加え症状や特徴には、この時期大きな個人差があります。当てはまる反応や行動の数が多いからといって、すぐにASD(自閉スペクトラム症)と診断されるわけではありません。


受診の目安や、療育への手続き、保護者ができることなど

集団行動も増えるため、気になる言動が目立つ時期ともいえます。保護者や先生から見て、生活するうえでの困難さや気になる行動があった場合は、早めに相談・受診しましょう。

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.