子育て情報『自閉症息子、2歳過ぎても手づかみ食べ、スプーンは握れず…6歳の今も続く食事の悩み』

2024年2月15日 14:15

自閉症息子、2歳過ぎても手づかみ食べ、スプーンは握れず…6歳の今も続く食事の悩み

食事に関しては、お子さんによって、感覚の偏りや手先の器用さなどさまざまな特性が影響して、いろんな「育児書通りじゃない」が起き得ます。食育は子育ての基本と思っている保護者も多く、ここがうまく進まないと不安になりやすいかもしれません。こんなふうに、独特の反応をする子どももいるのだと、似た仲間を見つけるとほっとすることもあるので、こういった具体的なエピソードを聞かせてもらえるとうれしいですね。

味覚の過敏さや、舌触りの敏感さ、慣れないものへの抵抗、嗅覚、触覚の問題などなどから、食べられないものが多いお子さんもいます。また食欲に鈍感だったり、食が細かったりでそもそも食べることが大変なお子さんもいます。そして、手先の不器用さ、触覚の過敏さ、多動、興味の偏り、こだわりなどから食事動作の自立に時間がかかるお子さんもいます。いろんなトラップがあってうまく行かないことはあるかもしれません。それでもそんな様子から、ご本人の特性を理解して、長い目で見てつき合っていくことが大事です。
慌てなくても、食は一生続くので、無理をかけすぎず、お子さん自身が食べることを嫌にならないように見守っていただければと思います。

https://h-navi.jp/column/article/35029843
前の記事はこちら

(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.