子育て情報『抜毛症の原因、治療法は?発達障害や強迫性障害などと関連はある?【医師監修】』

2024年4月17日 14:15

抜毛症の原因、治療法は?発達障害や強迫性障害などと関連はある?【医師監修】

なので、「自分を傷つけるほど、悩んでいるんだね」など相手のつらい気持ちに寄り添った声かけをするといいでしょう。そのうえで、無理に聞き出そうとはせずに「言いたくなったらいつでも話していいよ」と、話を聞く準備ができていることを伝えることが大切です。

加えて、「自分は味方だよ」というメッセージを折に触れて口にしておくと、相手も安心して話してくれやすくなります。

https://www.mhlw.go.jp/kokoro/parent/mental/sos/sos_03.html
参考:自分を傷つける」というサイン|厚生労働省こころもメンテしよう

抜毛症は精神疾患の一つに位置付けられるため、基本的には精神科や心療内科を受診するといいでしょう。子どもの場合は、かかりつけの小児科や小児発達外来などで相談することも可能です。また、皮膚がただれるなどの状態の場合は皮膚科にも行っておくといいでしょう。

抜毛症の診断はいくつかの基準に基づいて医師が行います。
基準としては以下のようなものがあります。

・脱毛が生じるほど繰り返し毛を抜いている
・何度も行為を減らそう、やめようと試みている
・抜毛行動のために大きな苦痛が生じているか、日常生活に支障をきたしている

また、病院に行くべきか迷ったときはお近くの保健センター/精神保健福祉センターへの相談も検討してみてください。

抜毛症の治療としては、主に薬物療法と認知行動療法があります。薬物療法では抜毛行為の原因となる不安や緊張を和らげるための、抗うつ薬などが用いられることがあります。

認知行動療法では特に習慣逆転法という手法を使うことが多くあります。習慣逆転法の簡単な流れは以下のようになっています。
・自らの行為を自覚する
・行為の引き金を明確にする
・毛を抜く行為を別の行為(こぶしを握りしめる、編み物をするなど)に置き換える

抜毛行動は無意識に行われることもあるため、まずは行為を自覚するところから始めていきます。

https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/10-%E5%BF%83%E3%81%AE%E5%81%A5%E5%BA%B7%E5%95%8F%E9%A1%8C/%E5%BC%B7%E8%BF%AB%E7%97%87%E3%81%8A%E3%82%88%E3%81%B3%E9%96%A2%E9%80%A3%E7%97%87%E7%BE%A4/%E6%8A%9C%E6%AF%9B%E7%97%87-%E6%8A%9C%E6%AF%9B%E7%99%96?query=%E6%8A%9C%E6%AF%9B%E7%97%87%EF%BC%88%E6%8A%9C%E6%AF%9B%E7%99%96%EF%BC%89
参考:抜毛症(抜毛癖)

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