いつまで続くの?自閉症息子の激しいこだわり、癇癪に疲弊。4歳で出た「まぁいっか」に成長を感じて
そんな不安や心配をよそに、3歳頃までこだわりは増え続け、ルールやルーティンも細かくなっていきました。
たーちゃんはこだわりをつくることで自分のことを守っていたのかもしれませんが、かえって窮屈な生活になっているように思えてなりませんでした。そして、こだわりと癇癪に付き合い続けていた私と夫は精神的に参ってしまいました。
「まぁいっか」。突然出てきたその言葉が、うれしい。
4歳になってすぐ、新しい服を着せようとした時のことです。ばぁばに買ってもらった服でした。
始めはいつものように嫌がって、下着姿で逃げ回っていたたーちゃん。
それでも、「この服でばぁばに会いに行こうよ」「この服かっこいいよ」と言葉を投げかけました。しかし、やはりたーちゃんは着る気はないようで。「やっぱりだめか……」と、ヨレヨレの服を取り出そうと腰を上げたところでした。
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「まぁいっか」ふと近づいてきたたーちゃんがそう言って、「服を着せて」という風に頭を差し出してきたのです。
それはエコラリアのような、誰かの真似のようなイントネーションで、少しぎこちない「まぁいっか」でしたが、たーちゃんはまるで呪文のようにその言葉を言って、新しい服を受けいれてくれたのです。そして服を着せると、泣きもせず、けろりとした顔をしていました。
驚きとともにじわじわとうれしさが広がっていき、何度も「着てくれてありがとう」「その服、かっこいいね」「まぁいっか、って良い言葉だね」とたーちゃんに伝えました。
たーちゃんが癇癪という形ではなく、「よく考えたらそれでもいいか」「自分が折れてもいいか」と自分で気持ちの整理をしてくれたことが、うれしくてたまりませんでした。
たーちゃんの成長が、うれしい。たーちゃんも、頑張ってるのだと感じた。
たーちゃんは、たとえゆっくりでも、自分のペースで心も成長しているのだと、このなんでもないひとことが感じさせてくれました。そして、今までこだわりに付き合っていた過去の私が報われたような気持ちにもなりました。その日の夜、帰宅した夫にもすぐに共有して、夫からもたくさん褒められたたーちゃんはとてもうれしそうでした。
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4歳半の今も引き続きこだわりはありますが、「まぁいっか」と言ってくれる頻度も増えてきました。
そして、たーちゃんの「まぁいっか」