ルールやルーティンにこだわる自閉症息子、通学路変更でトラブル多発、パニックに…!?【読者体験談】
「使わない!着ない!」こだわりが強く癇癪が出ていたASD(自閉スペクトラム症)息子
現在16歳の息子は、6歳でASD(自閉スペクトラム症)と診断されました。LD・SLD(限局性学習症)、聴覚過敏もあります。生真面目でルーティンが好きな息子は、幼い頃からミニカーの配置や角度にこだわりがあったり、文房具類や上着に車の絵が描いていないと使わない!着ない!という徹底ぶり。こだわると癇癪を起こし、床に寝そべってジタバタとしていました。
そんな息子は、小学校の登下校でもそのこだわりを発揮し、トラブルがありました。
通学路が変更に⁉息子のこだわりが発動して大変なことになる!と青ざめ……
息子が小学校1年生の時のことです。小学校の隣に保育園があったのですが、その保育園を建て替えることになり、その工事のため大型のダンプカーやミキサー車などが出入りするということで、安全のため小学校の通学路を一時変更することが決まりました。
学校からの「通学路変更のお知らせ」を見た私は、(これは、息子のこだわりが発動して大変なことになる!)と青ざめました。
当時息子は一人で登校していましたが、こだわりが出ると癇癪、パニックを起こしてしまうことがありました。このままでは、「いつもの道じゃなきゃダメだ」と癇癪を起こし、工事現場の方や学校にも迷惑がかかってしまうかも……。
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私は息子に通学路が変更になることを、変わる前から丁寧に丁寧に説明しました。また、それと同時に改めて交通のルールも説明をしました。歩行者は右側通行ですから、皆さん「道路は右側の端を歩くんだよ」とお子さんに教えていらっしゃると思います。私もそれを息子に伝えたところ……なんと息子は通学路のこだわりを変えなければいけない代わりに、「右側を歩く」こだわりを強く出すようになりました。
どんな道でも「右側」を歩く息子……ルール通りと言ったらそうなのですが、道の狭いところなどでは側溝に降りてまで右側を歩こうとすることもあり、ヒヤりとする場面もありました。癇癪が起こらずよかったですが、(そうくるか……)とびっくりしたこだわりでした。
そして、通学路にこだわりすぎて危ないことをしてほしくない……という意味で言った「無事に帰って来られるなら、通学路じゃなくても良いよ」という言葉が、さらなるトラブルを招いてしまったのです。