子育て情報『自閉症娘の成長と共に開き始めた父子の距離。悩む母が涙で本音をぶつけた日』

自閉症娘の成長と共に開き始めた父子の距離。悩む母が涙で本音をぶつけた日


娘が赤ちゃんの頃は、積極的に育児していた夫

わが家の娘(ASD/自閉スペクトラム症、現在小学校4年生) は、生まれた時から私の想像を絶する育てづらさでした。抱っこしていないと寝ない、母乳も飲まない娘に、私は心身共に疲弊していました。産前産後は実家に里帰りをしていましたが、夫が仕事で不在の間1人で世話をするのは無理だと思い、1ヶ月間のつもりだった里帰りをさらに1ヶ月延長してもらったほどでした。

生後2ヶ月が過ぎ、ついに夫の待つ自宅に帰りました。私は気合を入れて帰りましたが、想像以上に夫も気合いを入れて待っていてくれていました。

ほぼ一日中泣いて抱っこしないと寝ない娘に対して、夫は夜の担当を申し出てくれました(母乳は飲まなすぎて、完全ミルク育児に切り替えていました)。何時間も泣き止まない時や何日かに一度は交代したものの、仕事をしながら夜もみてくれて本当に感謝していました。

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献身的に育児をしていた夫に変化が?

娘の乳児期は献身的に頑張ってくれていた夫でしたが、娘が1歳を過ぎると、多動やパパのお世話を嫌がる「パパイヤ期」など違う育てづらさが出てきました。次第に、夫は子育てに対して壁を感じるようになってきたようでした。私も育てづらさを感じていましたが、夫は娘と2人きりになるのを拒否し、子育てを「大変なもの」としか認識しなくなっていきました。夫は娘を「怪獣みたい」「俺は公園に娘と2人で行けない」「可愛いよりも大変」と言うようになり、今思うと「育児ノイローゼ」のようになっていたように感じます。

娘は1歳半健診で要観察になり、発達障害なのでは?と思った私は療育を始めたいことを夫に伝えましたが「ママがそう思うならいいよ」と即答でした。私は「他人事みたいだけど、反対されるよりはいいか」と思っていました。

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徐々に開き始めた娘と夫の距離

娘は2歳4ヶ月でASD(自閉スペクトラム症)と診断されました。
ほどなくして、わが家は他県に引っ越しをしましたが、その引っ越しをきっかけに夫は娘の寝かしつけをやめ(娘が夫を拒否して泣くので)、一人で自分の部屋で寝るようになりました。休日に娘を連れて遠出する時なども、夫には留守番してもらうようになりました。これ以上夫に子育てを負担に思ってほしくないと、私が考えたことでした。

その頃私は、夫にも娘の発達のことを知ってもらいたいと思い、発達障害に関する本をすすめました。

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