相談機関との連携、相談での情報共有のポイントを紹介します【LITALICO発達特性検査】
お子さまの困っていることや特性の傾向や強さのほか、その困りや特性の背景にどのようなことがあるか、またどう対応すればいいかのサポートの方向性が表示されます。検査結果のデータやPDFをプリントすることで、周囲の方や関係者との相談・共有のためのツールとしてお役立てください。
検査について知りたい方はこちらをご覧ください。
相談での活用方法:共有するときのポイント
1.困っていることや状況の共有
まずは保護者の方やお子さまがどのようなことに困っているかの共有が必要です。困っていることの共有、お子さまの特性の共通理解をすることで、お子さまにとってうまくいく場面を増やすための方法について考えることができます。特に相談機関での連携時には、まずは家庭での様子や保護者の方やお子さまが感じている困りごとや課題を具体的に共有します。どのくらい困っているかなどは、主観的な内容でもあり、なかなか説明するのが難しい部分です。検査を受検している場合は、検査結果のグラフなどを見せながら説明すると、より伝わりやすくなります。
注意点としては、LITALICO発達特性検査は保護者の方の視点で測定されるということです。保護者として感じている不安や困りごとは重要な情報となりますが、専門家の視点と見立てが異なる可能性もあります。外部での様子が家庭での様子と違う場合は、環境によって特性や困りごとの現れ方が変わっている可能性もあり、それも重要な情報になります。場面による行動の違いを知る機会と考えて、相談を進めるとお子さまの理解が深まるかもしれません。検査結果のほかにもフラットな情報収集を意識するといいでしょう。
Upload By LITALICO発達特性検査 活用サポート
2.本人の特性をみんなで理解し、共通認識をつくる
変化によって不安が強まりやすい特性があるお子さまの場合、また、困りごとの生じにくい環境や方法がある場合などには、本人に合った環境で一貫した対応が必要なことがあります。そこで、保護者だけでなく、周囲で関わる人が情報の共有をし、理解をしたうえで同じような接し方をすることが大切です。相談機関に臨床心理士や公認心理師など、専門家がいる場合には、レポートの結果をもとに、より専門的な相談ができるかもしれません。
3.協力してサポートする
子どもと関わる人が、その子の特性や困っていることについて理解し、共通認識を持つことがとても大切です。