子育て情報『発達障害娘、親への借金返済開始!休職を経て就労継続支援A型事業所に転職した彼女の変化』

発達障害娘、親への借金返済開始!休職を経て就労継続支援A型事業所に転職した彼女の変化

今回は、自身が働きたいと願った職場ということもあり、娘はその後休むこともなく仕事を続けています。

これは娘の意思だけではなく
・数年の付き合いの間に支援者の方が娘の性格や特性、好きなことや得意なことを十分に理解したうえで、娘に合いそうな業務内容の事業所を選んでくれた
・事業所の方も娘の課題点を把握し、それも含めた支援してくれている
おかげだと私は思っています。


両親への返済スタート

転職から一年が過ぎた今年の春、グループホームで生活する娘から連絡が来ました。

発達障害娘、親への借金返済開始!休職を経て就労継続支援A型事業所に転職した彼女の変化の画像

Upload By 荒木まち子

そして月に一度の『自宅への外泊』のタイミングで一万円ずつの返済が始まりました。

高等特別支援学校を卒業した同級生の中でグループホームで生活しているのは娘一人だけです。友達の中には車を買ったり、趣味に自分の収入を充てている人もいます。そんな実家暮らしの友達に比べると、娘が自由に使えるお金は少ないかもしれません。

私自身、親子の間で“返済”だなんて冷たいかな?と思うこともあります。


でも今までの経験があったからこそ、娘はお金の大切さやお金を稼ぐ大変さを本当に理解できたのだろうと私は思っています。そして、現時点で親以外の『相談できる支援者』がいることは、今後の彼女の人生にプラスとなっていくだろうと——。


先見の明

以前発達ナビのコラムで娘のことを書いた時、コラム監修の渡部先生が『必ずしも企業就労にこだわらず、就労継続支援A型やB型といった福祉的就労も選択肢になるかもしれません。大切なのは、本人が安心できる居場所であることだと思います。』とコメントされていました。
その時の私たち親子は復職に向けて模索していた最中で、福祉的就労については考えていませんでした。

でも娘はその後、渡部先生がおっしゃった通りの選択をし、現在、満足のいく職場で日々を過ごし、充実した余暇を過ごしています。
娘に会ったことがないのに、娘の未来をズバリ言い当てた渡部先生の先見の明に脱帽です!!

執筆/荒木まち子

(監修:渡部先生より)
娘さんが自分から返済したいと申し出たとのこと、素晴らしいです!休職中に課金で失敗した経験をしたことで、お金の大切さをご本人が理解できたのですね。
前回のコメントが少しでもお役に立てたのなら、私としても大変うれしいです。娘さんには、相談支援センターの支援員さんや、現在通われている就労継続支援A型事業所の職員さんなど、特性を理解して適切なアドバイスをしてくださる支援者の方がいらっしゃるとのこと、とてもありがたいですね。

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