子育て情報『特別支援学校中等部で不登校に。卒業後は進学、就職?福祉事業所説明会に行ってみると』

特別支援学校中等部で不登校に。卒業後は進学、就職?福祉事業所説明会に行ってみると

特別支援学校高等部では、在学中は就労に向けた実習を積極的に行っているため、高等部を卒業してから就労支援を利用するのが一般的です。就労支援の利用はA型B型共に原則は18歳以上の成人なので、相談支援の方からも、「残念ながら中等部卒業直後の就労支援の事例は聞いたことがないです」と言われてしまいました。このまま高等部に進んで就労支援を目指すのか、この先も就職への道を模索するのか、私たちはもう一度進路についてよく考えてみることになりました。

しかし、今回の説明会を通して、就労支援に対する認識が大きく変わりました。就労支援というと軽作業のイメージがありましたが、自分に合った仕事を見つけて「社会参加」できると感じました。自分の子どもが不登校になって、精神障害福祉手帳を取得し、この先どういった未来が待っているんだろうと不透明だったところに、こんな仕事もあるんだ!あんな仕事もあるんだ!とたくさんの可能性を見せていただき、希望の光が見えた気がしました。

執筆/花森はな

(監修:初川先生より)
特別支援学校中等部に適応できず、中3になり進路を考える中で中等部卒業直後に就労する(あるいは就労支援を受ける)選択肢について考えるために福祉事業所合同説明会に参加されたエピソードをありがとうございます。特別支援学校にうまく適応することができなかったり、あるいは障害の種別にうまく合致していなかったり(知的に低くない場合など)すると、中学(中等部)卒業後の進路選択は一筋縄ではいかない面がでてきます。
学校の先生や主治医の先生、地域の支援者などと相談しながら検討していかれると良いでしょう。さて、地域の福祉事業所の合同説明会に参加されたとのことですが、就労継続支援A型、B型など地域にある福祉事業所はさまざまな業種、作業を担っています。その地域に長く住んでいても、どの事業所が何をしているのかということはあまり知る機会がないのが実情かもしれません。このように事業所が集まって説明会をしてくださるのはとても素敵で貴重な機会だと感じました。その地域に根差して活発に活動している事業所さんは結構あるというのが私の印象です。息子さんが車やバス移動が苦手となると居住地域に近い事業所がゆくゆくは就労支援をお願いする事業所になるかもしれません。説明会や地域の福祉祭りなど、さまざまな機会に知ることから始めたいですね。

(コラム内の障害名表記について)

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