子育て情報『【専門家回答】児童発達支援とは?個別支援計画、施設の併用、小集団のメリットなど【アンケート・保護者の声も紹介】』

【専門家回答】児童発達支援とは?個別支援計画、施設の併用、小集団のメリットなど【アンケート・保護者の声も紹介】

集団の中で自分の意見や気持ちを表現する機会が増えることで、自己表現力が向上し、自己肯定感を育むことにもつながります。

さらに、小集団での活動では、ほかの子どもを模倣することで新しいスキルを習得する「模倣学習」が自然に行われます。例えば、ほかの子どもが行う遊びや協力的な行動を見習い、社会的なスキルが強化されます。また、集団活動で直面する困難やストレスに対処する経験を通じて、適応力や自己コントロールの力も育てることができます。感情を適切にコントロールし、ほかの子どもたちと協力して活動を進める経験が、子どもたちの発達に良い影響を与えます。

もう一点、小集団のメリットを挙げるとすると、自己肯定感の向上です。何かを成し遂げた際に得られる達成感や喜びを仲間と共有する体験は、自己肯定感の向上につながります。他者との協力を通じて成功体験を味わう経験は非常に大切なものになります。

このように、小集団でのプログラムは、子どもたちにとって社会的スキルを習得する貴重な場であり、個々の発達段階や特性に応じた工夫を加えることで、最適な支援を提供することが可能です。一方で、集団には馴染みにくいお子さんがいることもまた事実です。その際には、専門のスタッフとよく相談し段階を踏むなどして小集団プログラムに徐々に参加できる環境づくりに努めることも大切です。

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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。

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