中学生自閉症息子の通学リュックはまさかの10kg!肩が真っ赤、宿題プリントも埋もれ…母の説得方法は
一息ついてから、改めてコウに「おばあちゃんも心配してたけど、やっぱリュック重すぎなんじゃないかな?」と言うと「そう?」と気にしていない様子でした。そんなコウに「背骨にも相当負担があると思うし、肩が圧迫されると、肩や胸郭の動きを邪魔するから息もしにくくなるよ」と重ねて言うと、「それはそう」と少し納得したようでした。
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彼にとって、納得するかどうかと行動を変えるかどうかはまた別の話なので、今回の話も流しておしまいかもな~と思っていましたが、先ほど抜き打ちで通学リュックの重さを量ってみたところ、6.4kgでした。
ファスナーが開きっ放しのリュックの口から中をサッと見た感じでは、明らかに不必要なものがたくさん入っているようではありますが……ギリギリ合格点(?)だと思います!
また、リュックの中で死蔵されがちな宿題についてコウに聞いたところ「最近はできるだけ学校でやって出すようにしてるよ」とのことで、リュックがごちゃごちゃでも宿題に関しては困らなくなったそうです。
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提出物問題に明るい兆しが見えてきたのはうれしいことですが、そうなるとさらに「リュックの中の荷物、ほとんどいらない物なのでは……?」という疑問が大きくなってしまう私です。
とはいえ、この『通学リュック重た過ぎ問題』は物の管理スキルと大きく関わることだけに、コウにとってかなり対処が難しいことなのだろうと思います。
土日の部活動ではリュックから教科書類を出していくようになったコウを見て、「その教科書たちはリュックに戻すべきなのかについても考えてほしいな~!」と思う欲張りな私です。「これも不要な荷物を持ち歩かないための第一歩なのかもしれないな」と思い、様子を見つつゆるく見守るよう心がけています。執筆/丸山さとこ
(監修:森先生より)
丸山さとこさん、お子さんの通学カバンが重すぎるという体験談をありがとうございます。さて、発達障害の傾向があるお子さんは、「要るもの」、「要らないもの」、「必要だけれどもすぐには使わないもの」などの整理・優先順位付けが苦手なことが多いため、忘れ物が多くなりがちです。そして、忘れ物を防ぐためにお子さんなりに編み出したライフハックが「要るか要らないか迷うものも含めて全部持ち運んでしまうこと」なのかもしれません。
そのため、ただ荷物の量を減らそうとしても、もともとの困り事である「忘れ物」