子育て情報『誰よりも集団行動ができない「悪夢の発表会」から1年。自閉症診断、療育通いを経て得たものは』

誰よりも集団行動ができない「悪夢の発表会」から1年。自閉症診断、療育通いを経て得たものは

意味は分かっているように見受けられる。あーはそれすら怪しいのではないか……?

この頃は、発達障害の疑いはありつつも、まだ医療機関での確定診断は出ておらず、グレーゾーンの段階でした。しかし、突きつけられた確かな現実を受け止めきれず、途方に暮れていたような記憶があります。


発達障害の診断、療育通いを経て……1年後の年中の発表会では?

そして1年後、年中の発表会が近づいてきました。この1年の間に、あーはASD(自閉スペクトラム症)と診断され、療育にも通い、相談先も増えるなど、さまざまな変化がありました。何より、1年間あーを見てきた私は、あーがとても成長したことを実感していました。しかし……いざ発表会を迎えるとなると、やっぱり親は不安。できれば、去年の悪夢を少しでも払拭したい……!

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でも……と、療育を1年受けた母は考えます。できないこと、意欲の向かないことを無理にさせても仕方がないな、と。そわそわくらいは仕方ない、セリフなんか言えなくても構わない、劇の進行に不要なおしゃべりだけセーブできればいいのでは?と、求めるハードルをぐーんと下げたのです。

療育や幼稚園の先生、医療機関にも相談して、例えば待っている間に何か小さな本を読んでもいいことにしたらどうか、声の大きさを調整する練習をしようか、などとアイディアもいろいろいただきました。あー本人が嫌がること、またはやる気にならないものは取り下げたり、なんとかできそうなものは少しずつ取り入れて……と1か月ほど試行錯誤しました。

そして迎えた発表会の本番。やり切った……と本番前にすでに満足の母。こちらとしては打てる手は打ったし、あとはどうなってもいいし、どんなあーでも受け止められる気がする。
1年前とは心構え自体が全然違ってきていたと思います。これが(親の)療育の成果か…… !?

実際のところ、本番のあーは花丸のできでした。 程よい緊張が功を奏したのか、そわそわもおしゃべりもなく、自分の役もそつなくこなし……(ここで母大号泣!!)えらいなあ!すごいなあ!成長したなあ!ゆっくりだけど大きくなってるなあ!将来楽しみだなあ!喜びの感情が押し寄せ、頭の中は1人祭り状態でした……!!!


今となっては懐かしくもある、幼稚園時代の試行錯誤の日々。振り返って得たものは

年中の発表会の結果だけを見れば、あーは予想以上にできて私は大喜び……の大団円であるし、あー自身の成長、頑張りがあったのは大前提なんですが……、何をもって成功とするかは、親の心構えみたいなところでもだいぶ変わると思うんです。

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