誰よりも集団行動ができない「悪夢の発表会」から1年。自閉症診断、療育通いを経て得たものは
年少の発表会の衝撃からの1年間で私が緩やかに手に入れたのは、「許容する心」と「相談先」。発表会に向けていろいろ手を尽くしたことは無駄ではなかったと思いますが、その目的はあくまでも「あーの成功体験のため」であって、「発表会をうまくやり遂げること」ではありませんでした。
「みんなと同じじゃなくていい」「ほかの子と比べず、わが子の成長を見る」「心配だと思ったらすぐに相談する」自らの育児を振り返ってみると、行事関連に限らず、このあたりの考え方を会得した頃からサバイブしやすくなったのかなと思います。とはいっても、いまだに上記の考え方が及ばないことは数多くあり、諦観の境地に至るにはまだまだ長い遥かな道のりがかかりそうなんですけどね……(現在あー中1です)!
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執筆/よいこ
(監修:井上先生より)
当時は初めての行事参加で、親御さんはかなり緊張されたと思います。その後の1年間でさまざまな支援者とつながり、お子さんも親御さんも少し余裕を持って迎えられた2年目は、大きな成功体験になったのではないかと思います。親御さんだけでなく、お子さん自身も、不安なことや少しでも困ったことを周囲に相談できるスキルを身につけておくことは、思春期以降に大切になってくると思います。
https://h-navi.jp/column/article/35030233
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。
現在は下記の表現になっています。神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
ASD(自閉スペクトラム症)