小学生になり友だちトラブル激増!周りに合わせる?自分の気持ちを貫く?試行錯誤の結果は…
マイペースなコウの「友だちつきあい」のこれまで
Upload By 丸山さとこ
現在では驚くほどおしゃべりな息子のコウですが、保育園では年長になるまであまり話しませんでした。その上、指示や集団の行動に合わせて動くことが苦手だったため、「保育園ではどう過ごしているのかな?」と気になることもありました。
ところが、保育園では周囲の子どもも幼いためか、意外にも『何となくその辺りにいる』ことにより大きな問題はなく園生活を過ごしていたようです。運動会など行事の際も1人だけ輪や列を外れてフラフラ歩いていることがありましたが、先生や園児に誘導されて、これまた大きな問題になってはいないようでした。
無口だったコウも5歳頃から少しずつ話すようになり、6歳になる頃には気の合う子どもも現れたようで、園に迎えに行くと「修行だー!」と言いながら友人と園庭でタイヤを押したり図鑑を読んだりしている姿を見かけるようになりました。
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「何だかんだ気の合う子どもと楽しく過ごしているようでよかったな」と思っていたのですが、コウが小学校に入ってからは友人関係のトラブルが目立つようになってきました。
保育園のようにはいかなかった小学校時代
小学校入学後、子どもたちが遊んでいる時の様子が保育園の頃とは変わってきたのを感じるようになりました。園児の頃は、たまたまその時に同じ遊びをしたくなった子どもたちが『何となく一緒に遊んでいるような雰囲気』で過ごしていることが多くありました。場合によっては「(遊びに)いれて」「いいよ」のやりとりすらなく、友人の輪は流動的でした。
ですが、小学生になってからは『声かけをして遊ぶための集団を作る』ことや、『同じ遊びをしていた集団がそのまま次の遊びに移行する』ことが増えてきました。
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クラスメイトから「校庭で遊ぼう!」と誘われても、コウは今したいことがあれば断ります。「今は本読むから」などと断るのであれば良いほうで、場合によっては声をかけられたことにも気づかず無視をしてしまいます。そんなコウであっても、1年生の半ばまでは何となく遊びの集団に入れてもらうこともありましたが、2年生になる頃には明確に『友だちと行動を共にすること』や『ルールを擦り合わせて共有すること』が必要になってきました。
そうして遊びのスタイルや集団のあり方が変わっていく中で浮き始めたコウは、小学校高学年にかけてたくさんのトラブルを起こしました。