子育て情報『ダウン症の治療法は?効果的な治療薬は存在するの?合併症の治療、療育、最先端の研究までご紹介します』

2017年7月20日 20:15

ダウン症の治療法は?効果的な治療薬は存在するの?合併症の治療、療育、最先端の研究までご紹介します

などの疾患があります。これらの疾患があるとミルクなどを消化して排泄することが困難になるため、新生児期の早い時期に手術が必要です。術後の予後は良好だといわれています。

◇環軸椎不安定性(首の1番目と2番目の骨にずれが生じる状態)
首の1番目と2番目の骨は、細い筋肉や腱によって固定されていることに加え、骨同士を噛み合わせるように突出している2つ目の骨の突起構造が小さいため、ずれが生じやすい箇所です。この関節がずれている亜脱臼の状態を「環軸椎不安定性」といい、ダウン症がある子どものうち1~2%にあるとされています。

亜脱臼の状態からさらに関節がずれ、脱臼すると、脊椎の背中側にある脊椎神経の束が強く圧迫され、麻痺が起こることがあります。脱臼させないためには何より早期発見が重要です。一般に3~4歳の時期にレントゲン検査をし、環軸椎不安定性の有無を確認することがすすめられます。
環軸椎不安定性と診断されると、うつむく姿勢で首に強い力が加わる前転のような運動は避けるよう指導されます。

◇ウエスト症候群(点頭てんかん)
ウエスト症候群(点頭てんかん)も、合併症として起こる可能性がある疾患です。身体の一部をピクピクさせてミルクを飲まなかったり、首をガクッと落としたりするような様子がある場合には、脳波の異常を調べ、必要があれば投薬等による治療を開始します。ウエスト症候群は国の指定難病に定められています。ダウン症のあるお子さんに起こるウエスト症候群は、比較的予後が良いといわれています。

https://www.amazon.co.jp/dp/B06Y49XQ7J/
出典:産婦人科の現在「ダウン症候群について遺伝カウンセリングで伝えるべきこと」

http://www.nanbyou.or.jp/entry/4415
参考:難病情報センター

◇ 甲状腺機能の問題
甲状腺から分泌されるホルモンが過剰となる甲状腺機能亢進症、逆に低下する甲状腺機能低下症があります。どちらも起こる可能性がありますが、特に甲状腺機能低下症の合併率が高いようです。症状がでにくい場合もありますので、年に1回の血液検査で確認することが望ましいようです。
必要があれば投薬により治療します。

◇筋肉の緊張が低く柔らかい(低緊張)
ただ立っているだけ、座っているだけでも、姿勢を保つためには、ある程度、筋肉を緊張させておく必要があります。

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