読書の秋にじっくり読みたい! 素敵な「育児エッセイ」10
家事、仕事、そして正解がない子育て。忙しい毎日を過ごす中で、うまくいかないことが続いてしまったり、疲れ果てて気持ちが落ち込んでしまうときもありますよね。そんな時は少しだけでも時間をつくって読書をしてみませんか? 読んだらきっと心が軽くなる、素敵な育児エッセイを10冊ご紹介します。前向きになるヒントを見つけるきっかけになるかも。気分転換にぜひ役立ててください。これからママになる人へのプレゼントにも、思い切ってパパとシェアしてみるのもおすすめです。
育児エッセイ #01
『大丈夫。今日も生きている』
田尾沙織
カメラマン田尾沙織さんの息子・奏ちゃんは妊娠25週、わずか500gで生まれた。戸惑いのなか、医師から告げられたのは「72時間が山で、それを乗り越えてもまだいくつもの山があり、どうなるかわからない」ということ。さまざまな病気のリスクをかかえながら、NICU(新生児集中治療管理室)、GCU(回復治療室)を経て、無事に退院するまでの256日間が日記形式で、奏ちゃんの写真とともに綴られる。次々に押し寄せる不安や後悔と向き合いながら、「生きている時間が残り少ないとしたら、産まれた事実を残してあげたい」と生きる希望に変えて、日々シャッターを切り続けた田尾さんと奏ちゃんの命の記録。
『大丈夫。今日も生きている』
田尾沙織/ 赤ちゃんとママ社刊
http://shop.akamama.co.jp/shopdetail/000000000891/
育児エッセイ #02
『きみは赤ちゃん』
川上未映子
35歳で初めての出産を経験した、芥川賞作家・川上未映子さん。妊娠検査薬で陽性反応が出た瞬間から、長男の通称・オニくんが1歳の誕生日を迎えるまで、至難の連続を綴った一冊。つわり期を「胃から食道にかけて、すわっすわのものがやってきて」と独特な表現をしたり、観察眼が光るエピソードは読みごたえたっぷり。
まるでジェットコースターのように、日々めまぐるしく変化する妊娠・出産時のリアルな身体と心情、ありのまま描かれる痛みや苦しみにママの共感の声が多数。ときには笑いながらぐんぐんと読み進め、オニくんへの愛を語るラストには涙が止まらない。
『きみは赤ちゃん』
川上未映子/文春文庫刊
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167908577
育児エッセイ #03
『母ではなくて、親になる』
山崎ナオコーラ
37歳で第一子を産んだ人気作家・山崎ナオコーラさんの、新しい感覚の出産・子育てエッセイ。