不足しがちな「たんぱく質」と「カルシウム」、朝ごはんに取り入れるコツ
これをワンプレートのお皿にのせると、見た目もすっきりして食べる側も食が進みやすくなります。また、つくる側も後片付けの手間が減りますよね。
和食ですと、前日の夜にお味噌汁を多めにつくっておいて、朝沸かして卵を落とす。それに牛乳やフルーツヨーグルトをプラスしてあげれば、立派な朝ごはんになります」
つくる方も食べる方も朝ごはんにストレスやプレッシャーを感じずに、もっとシンプルに考えるといいですね。その前に、まずは生活の見直しから始めることが大事ですね。
「文部科学省が推進する、子どもたちの正しい生活習慣の定着と健全な成長を目的とした『早寝早起き朝ごはん』運動は弊社も力を入れています。明治の食育セミナー活動が『早寝早起き朝ごはん』運動に貢献した活動として評価され、平成26年度には文部科学大臣表彰を受けました。
誰もが大事だとわかっていながらも、生活習慣を変えることはとても難しいと思います。
早寝早起き朝ごはんの必要性を理解し、改善しようと思ったときに、最初は高い目標を設定せずに「ここは変えられるかも」という部分を親子で見つけて、継続できることを探す作業をしていくことをおすすめします」
「自分で考えて動く」力が子どもの自立につながる
どんなに料理が好きな方でも、ときには日々の食事づくりに疲れてしまうこともあるかと思います。そんなとき「これだけを押さえていれば大丈夫」という言葉に救われることもあります。
「食事は生活に密着していて、毎日のこと。献立を考えて、つくることを負担に感じるときもあるかと思います。だからこそ気負わずに、手を抜くところを自分で選択することが必要ですし、大切なことだと思います。
今は本当にたくさんの情報があふれている時代です。それに振り回されないようにするには、基本的な5大栄養素の働きをしっかりとおさえておく。そして①主食、②主菜、③野菜、④果物、⑤牛乳・乳製品の「なにをプラスするか」ということを考える習慣をつけていくとよいです。
5つの食品のうち、なにを加えたらバランスが良くなるかと考えたとき、外食から帰ってきて牛乳を飲む、ヨーグルトを食べる、そのような行動に自然に結びついていきます。献立を考えるとき、ごはんとおかずは優先的に考えることが多いです。また、野菜は「食べなきゃ」という意識が強いのでメニューに取り入れがちです。では、なにが足りないかと考えたとき、果物と乳製品が不足しがちなことに気がつくと思います。