五感が鍛えられるだけじゃない! 集中力や思考力も高まるメリットだらけの「親子料理」
食育が注目され、子どもの食が改めて重要視されるようになった昨今。何を食べるかはもちろん大切なことですが、「料理をする」という行為自体にも教育的効果があるようです。
今回は、子どもが料理をすることのメリットと、おすすめの親子料理をご紹介します。
子どもは「親と一緒に料理がしたい!」と思っている
東京ガスが行った「親子料理に関する実態調査」によると、子どもと一緒に料理をしたい母親は約9割、父親でも約6割にのぼっています。しかし実際、一緒に料理をしている家庭は「月1日以下」が6割以上です。
また、子どもの意見として、「親と一緒に料理がしたい」が約9割、「一人で料理したい」も約1割という結果が出ており、子どもがいかに料理に興味があるかがわかります。それでも料理をしない理由は、「親から断られる」「親が忙しそう」など、親の都合で「言い出しにくい」と思っている子どもが多いこともわかりました。
ただでさえ忙しい時間帯である夕方に、親子一緒に料理をするのはなかなか難しいですよね。
ですが、どうやら「料理」には数え切れないほどの効果があるようです。
親子料理のメリット3つ
「食べる」ことは、人が生きていくうえで欠かせない要素であることは言うまでもありません。しかし、その単純と思える行為には、様々な行動や意味、意図が宿っています。「美味しく食べるため」「大切な誰かのため」「気分転換や趣味で」など――。
親と一緒に料理をすることで、子どもは大切な “何か” を感じ取るはずです。では、具体的なメリットをみていきましょう。
【五感が発達する】
調理をする際、私たちはいろいろな機能を駆使しています。味覚(味見をする)、触覚(切ったり混ぜたりなど食材を触る)、嗅覚(調理中の匂い)、視覚(素材の色や調理によって変わる食材の色)、聴覚(トントンと切る音やジュージューと焼く音など)、いわゆる五感です。
料理という一連の行動でフル稼働する五感によって、脳が活性化され、子どもの感性はどんどん豊かになっていきます。
【好奇心を育む】
調理は実験と同じです。火を通すと変化する色や質感、食材の組み合わせで変わる味や食感など、実体験することで興味を掻き立てられる要素がふんだんにあります。はじめは親の言うとおりにやっていても、だんだん想像力が働くようになって、「こうしたらどうなるかな?」とアイディアも湧いてくるはず。