子育て情報『お片づけに “小人さん” が登場!?――「豊かなイメージ」が日々の子育てにも生きる』

お片づけに “小人さん” が登場!?――「豊かなイメージ」が日々の子育てにも生きる

そういう変化のなかで、子どもを支えるまわりの大人も、子どもと一緒に育っていく。

大人が変わるのはたしかに大変です。でも、「この子のために一緒に頑張りましょう」というのがわたしたちのスタンス。家か学校か、どちらか任せではありません。そういう意味では、親御さんとのやり取りが多いことが、当校の大きな特徴かもしれませんね。

池田先生:
幼児部も、「預けて終わり」ではありません。「こういう部分は一緒に協力してほしい」「園ではこうしているからおうちではこうしてみましょう」と、親御さんとは頻繁にやり取りをしています。

お片づけに “小人さん” が登場!?――「豊かなイメージ」が日々の子育てにも生きる


子どもは「人をとおして」まわりの世界とつながる

――シュタイナー教育では、テレビや映像作品、CDなどを排除していると伺いました。
それもやはり親御さんと協力しながらしているものでしょうか。

池田先生:
「排除」というと、ちょっとちがいますね。たしかにそれらは控えてほしいというのがシュタイナー教育のスタンスです。だけど、わたしたちは強制することはありません。最後に決めるのは、結局は親御さん。もちろん、「『ファンタジーの力(インタビュー第2回参照)』を育てるため」という理由をお伝えして、納得したうえで実践してほしいと思っています。でも、決して禁止事項が多い教育というわけではありませんよ。

鴻巣先生:
ただ、幼い子どもにそれらが必要なのかと大人がちゃんと考えれば、たいがい「いらない」と言います。
子どもにテレビを見せている理由を聞くと、「ちょっと忙しくて」「静かにさせたくて」というもの。自分が「本当にいい」と思っているわけではないものを子どもにさせるのは、気持ちが良くないですよね。

子どもの発展を考えて、なにが必要なのか、大人になにができるかを考えなくちゃならない。なぜなら、大人が子どもの環境をつくり出し、大人自身も子どもにとっては環境だからです。その観点に立てば、わたしたちがただ「禁止」しているわけではないということがわかってもらえるはずです。

――とはいえ、誰しも子どもの頃に見て忘れられない絵本などがあるものですよね。コンテンツの持つ力も、子どもの成長にとって大きいものだと思います。

池田先生:
もちろん、一様に禁止しているわけではありません。
ただ、幼い子どもに絵本を与える場合も、その年齢、発達に合ったものをきちんと大人が選んであげるべきでしょう。難しく考える必要はなく、繰り返しの多い内容で、なおかつお母さんが「これだったらいいな」

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