子育て情報『お片づけに “小人さん” が登場!?――「豊かなイメージ」が日々の子育てにも生きる』

お片づけに “小人さん” が登場!?――「豊かなイメージ」が日々の子育てにも生きる

と思うもので十分です。

図書館に行けば1回で20冊も借りられたりするものですが、そうではなくて、お母さんが本当にいいと思ったものをほんの2、3冊借りて、繰り返し読んであげる。そういう体験のほうが、多くの絵本に触れることより子どもの成長には重要なものです。

鴻巣先生:
「お母さんが一緒に読んでくれた」という体験が大切です。もしかしたら、大人になったときに、その情景は思い出としてははっきりと出てこないかもしれない。でも、大人になっても大好きな絵本があるということの下地には、そういう体験があるはずなのです。子どもは、「人をとおして」まわりの世界やものとつながるものですからね。

お片づけに “小人さん” が登場!?――「豊かなイメージ」が日々の子育てにも生きる


小さなよろこびの積み重ねが子育てへの意欲を育てる

――貴園の教育手法のなかで、家庭でも実践できることがあれば教えてください。


池田先生:
たとえば、子育て中の親御さんにとっておそらく身近な「おもちゃの片づけ」についていくつか提案できます。

いま、どの家庭にもおもちゃが多すぎるように感じます。まず、おもちゃを減らすことをおすすめしますね。たくさんあっても、子どもの本当のお気に入りは一部のはずです。そういうものだけを残して、あとはしまってしまう。「あのおもちゃ、どこいったの?」と聞かれたら、「いまは小人さんに預かってもらってるの」などと伝え、子どもに「ファンタジーの力」を発揮させましょう。

そして、片づけるときは、箱にごちゃごちゃにまとめてしまうのではなくて、それぞれのおもちゃの定位置にしまってあげる。電車のおもちゃだったら「ここが車庫」というふうに、おもちゃの「おうち」をつくってあげるのです。
そうすれば、子どもはファンタジーの力で内面のイメージを膨らませながら片づけができるようになります。

――想像力を育てながら、ものに対する愛着も持てるようになる。
池田先生:
それぞれのおうちを用意してあげると、おそらく親御さんにも、たくさんのおもちゃが置けないことがおのずとわかってくると思います。しかも、量が減ると片づけが嫌なものではなくなる。数が限られているので、子どもと一緒に片づけるにしても嫌ではないですよね。

親が面倒だと思っていることは、子どもにも伝わるものです。子どもはしっかり親を見ているものですから、ものをボンと投げるようなことをすればすぐに真似をする。おもちゃの数が多くて大きな箱にまとめてしまっているような状況だと、親もどうしても乱暴に扱ってしまいがちです。

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