メディアリテラシー教育ツールを活用して “情報に踊らされない” 子どもに!
学習効果についてとてもよく考えられた番組構成はさすがですね。
■『窓を広げて考えよう体験!メディアリテラシー』(かもがわ出版)
元TBS報道キャスターで白鴎大客員教授の下村健一さんによる「しかけ絵本」で、メディアリテラシーを学ぶ絵本としておすすめです。絵本の随所に“窓”がくり抜かれていて、窓から見える“一部”の絵とページをめくって見た全体の絵を比べることで、実際のメディア(情報)の受け止め方をよく理解することができる仕組みになっていて秀逸。
たとえばあるページでは、窓からのぞく人々は全員マスクをしていますが、全体像を見てみると、それがほんの一部の人に過ぎないことがわかります。このように“体験”できることで、切り取るパーツにより情報が操作できることを学ぶのです。難しいことを言わなくても、子ども心を惹きつける可愛い絵と仕掛けで自然と学べるのが最大の魅力の本です。
どれも家庭で気軽に試すことができますので、遊び感覚で始めてみてはいかがでしょうか。
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メディアリテラシー教育には、発信する側と学校や親の協働が不可欠です。
メディアについて詳しく知ることで、ニュースの見方が変わってきます。見方が変わると、情報の受け方も能動的になってきます。
メディアは、テレビやネットから入るものだけではありません。何気無い友人との会話や、街の広告など身の回りにあふれているため、常に考える習慣を身につけることはとても大切です。
世界には様々な境遇の人がいて、皆それぞれの考えを持ち、物事に対する感じ方も様々。そのことを知り、グローバルな視点を広げるためにも、メディアリテラシー教育の必要性は日本でもこれからますます高まっていきそうです。
(参考)
総務省|放送分野におけるメディアリテラシー
東洋経済 ONLINE|子どもが間違った報道に踊らされないために 出す側の理屈と受けての注意を絵本で学ぶ
NHK for School|メディアタイムズ
NHK for School|メディアのめ
NHK for School|対話で育むメディア・リテラシー〜「メディアタイムズ」を活用して〜
注目集まる「日本のボーディングスクール」ガイド— 全人教育で育む、自立とグローバル感覚