クラウドファンディングで夢を叶えた子ども達ーー道を切り拓く力を身につけるための極意とは
『道を切り拓く力』を持つ前提として、自分がどう生きたいのかを知っている必要があります。
幼児期からたくさんの経験をし、他者とだけでなく自分とも対話を重ねてきた人は、自分の強みと弱み、好きなことと嫌いなことがよく分かっているため、自分の歩むべき方向もよく見えています。
その道を歩むうえで障害物があった時には、登るのか、壊すのか、迂回するのか、空を飛んでゴールに近道するのか、あらゆる方法を考え、実践します。上手くいかなくても絶望せず、考え得ることを実践し続ければ必ず状況は好転します。これが『道を切り拓く力』なのです」
夢を叶えた子ども達を育てた極意とは
――『道を切り拓く力』を鍛えるには『発想力』と『考える力』そして『問題解決能力』を身につける必要があると思います。幼少期に具体的に何をすればこれらの力が育つのでしょうか。
「まず『発想力』は自由な発想が認められる場でないと育ちません。例えば絵を描くことで言うと、髪の毛は黒、唇は赤、と指導するような教育環境では子ども達の発想力はどんどん失われていってしまいますよね。
でも、”何色に塗るべきか”ではなく、”何色に塗りたいのか”を尊重すれば、子ども達はのびのびと自由に創造していきます。
例えば、髪を緑色に塗っても、虹色に塗っても認められ、褒められる環境にいると、他人と違うことを恐れる気持ちがなくなります。そして『お友達と自分が違う』ということが当たり前になっていきます。
そして、自身が自由な発想で表現することに加え、自分とは違う友人の発想にも毎日触れていく中で意識せずとも自然と発想力が育っていくのです。
『考える力』を培うためには、日頃から子ども達にたくさんの問いかけをすることが大切です。
2~3歳の幼児の場合、例えば「靴を自分で履けない」と訴えてきたらすぐには手伝わずに、「どうしたら履けるだろうね」と問いかけをします。すると子どもはどうしたら靴を履けるのか「考える時間」を持つことができます。
もう少し大きくなると、「なんで水は氷になるの?」「この虫は何を食べるの?」「赤ちゃんはどうしてご飯を食べないの?」と子どもから質問されることが増えてくると思います。
そんな時は「あなたはどう思う?」と問い返すことで子ども自身が「考える時間」を作ることができます。もちろん答えが間違えていても叱ったりはしません。時間があれば、図鑑やインターネットを使って一緒に調べてもいいですね。