子育て情報『お弁当作りには学びがつまっている! 「生きる力」を育てる「弁当の日」ルール』

お弁当作りには学びがつまっている! 「生きる力」を育てる「弁当の日」ルール

扁桃体は生死に関わるリスクを判断する機能を司っていて、身を守るべく “扁桃体がNOをだす食べ物=嫌いな食べ物” となります。しかし、その脳の判断は「自分で調理すること」で変えることができます。自分が調理したものほど安全なものはないからです。実際に、椎茸嫌いの子が自分で初めてつくった椎茸ご飯をおいしく感じることができたという例など、好き嫌い克服に料理が一役買えそうです。

【4】家族団欒を促す
子どもがお弁当づくりに取り組むとき、家族の協力が必要です。「弁当づくり」そのものは手伝わないとしても、メニューを相談したり、自分の手づくり弁当の感想や反省、お友だちのお弁当はどうだったのかなど、会話が増えます。さらに「家族皆で美味しいものを食べることは楽しい!」という気づきにつながれば大成功ですね。

【5】「食べることは生きることそのもの」と気づく
人はもちろん食べなければ生きていけません。
これは「体の空腹感」を満たす行為です。しかし、もうひとつ、食べることで満たせるもの、それが「心の空腹感」です。そして「心の空腹感」を満たせるものは親が手間をかけた食事――。

例えばこんな例があります。忙しいお母さんが買ってきたお惣菜をお弁当としてそのまま持たせようとしたら、子どもは拒否しました。そこで、お弁当箱に詰めなおしてあげたところ、その子は大喜びでそのお弁当を持っていったそうです。ちょっとしたことで、食事に愛情は込められるのですね。「食べること」で心と体の両方が満たされてこそ人は生きていけることに、今こそ気づく必要があるのでしょう。


お弁当作りには学びがつまっている! 「生きる力」を育てる「弁当の日」ルール


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「弁当の日」に対する懸念もいろいろあったなかでの竹下氏の実感は、「子どもたちはやらせればできる」ということ。周りの保護者や教職員の方が大変だったのは想像に難くないですが、そのことで大人も成長したのだそうです。竹下氏は、教育界最大のテーマ「生きる力」が子どもたちに足りない原因は、“やらせるべきことをやらせていない” ことにあるともおっしゃっています。

同氏の著書の中で何よりも印象的なのは、写真に写る子どもたちの生き生きとした笑顔です。「弁当の日」は登校一番にそれぞれのお弁当を見せ合い、興味津々だったそう。食べることは皆大好き。そこから学べることは、人としての根っこになる最強の体験学習であることは間違いありません。

子どもの調理体験、家庭でもぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

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