ついに「できる子」の定義が変わった! 未来の社会で活躍できる子どもの特徴
時代が変わるとともに、子どもを取り巻く環境や、いわゆる「できる子」の定義も変わっていきます。子育てをしていくなかで、「自分が子どもの頃とは状況がまったく違う」と感じ、戸惑ったことのある親は多いはず。
現在の子どもには、どんな能力が求められているのでしょうか。今回は、これからの未来を強く生きていける子どもの特徴について紹介していきます。
親世代が子どもだった頃の「できる子」とは
現代の子どもの親世代は「大人の言うことが聞ける子」こそが「できる子」とされていました。約20~30年前の日本は高度経済成長期で景気が良く、雇用形態は正社員が基本で、なおかつ勤続年数に応じて順調に給料が増えていく終身雇用制度が整っていたからです。
ゆえに、しっかり勉強して安定した会社に勤めることができれば、その後の人生は安泰であるという考え方が一般的になっていました。そして男性が働きに出て、女性は主婦として子育てや家事に勤しみ、三世代や四世代で同居するのが当たり前でした。
そのため、変化を求めずに画一的な生き方を選択できること、大人の言う通りに行動したり勉強したりできることが、できる子や優秀な子の条件だったのです。
画一的では生き残れない現代
しかし今は、かつての日本とは違い、正社員、派遣社員、フリーランスなど、働き方にバリエーションが生まれています。また、終身雇用制度が崩壊しつつあり、人々の生活に格差がみられるようになってきました。
さらに、核家族が増え、共働き世帯が増加していることから、昔のような「家に帰れば、お母さんやおじいちゃん、おばあちゃんなど、誰かしら大人がいる」という状況が当然ではなくなり、放課後は学童保育や塾、習い事に行く子どもが増えています。
加えて、昔とは違ってインターネットやスマートフォンが生活の一部となったことで、人々が得られる情報が一気に増えました。そしてSNSなどの普及で、会ったことのない人や違う国の人とインターネットを通して知り合い、コミュニケーションをとることも可能となっています。
こうした時代の変化により、かつて当たり前だった「こんな勉強をして、こんな会社に入って、結婚して子どもに恵まれれば、将来は安泰」という画一的な生き方は通用しなくなったのです。
これからを生きる子どもに求められるもの
人々の生き方が多様化している現代で、子どもがすこやかに生きていくためには、以下のような力が求められています。