発想力がぐんぐん伸びる! 子どもの脳を休ませる “ぼんやりタイム” が必要な理由
良かれと思ってたくさんの習い事をさせても、結局それをただこなしているだけでは意味がありません。また、身体が疲れきってしまうと、本来のパフォーマンスができずに、その習い事自体が嫌いに嫌いになってしまうことも。本当に我が子のためになる習い事だけに絞り、時間を有効に使うように心がけましょう。
優秀な子ほど家ではダラダラしている
では逆に、子どもが家にいるときぼーっとしている様子を見て、「うちの子、家でこんなにダラダラしているけど、学校ではしっかりやってるのかしら!?」と心配されている親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか?心配はいりません。国立大学付属小学校の松尾英明教諭は「健全な子どもほど、実は家で“ガス抜き”をしている」と断言しています。
私の経験上言えるのは、学校で、成績だけではなく人格的な面も含めて「本当に素晴らしい」と賞されるような子どもは、実は家庭でダラダラしていることが多いということです。
家庭訪問や面談で担任がその子どもを褒めると「信じられない。家ではひどいんですよ!?」と愚痴を聞かされることもしばしばあります。
(引用元:PRESIDENT Online|なぜ頭のいい子は家でダラダラユルユルか)
むしろ、家の中でもピシッと気を張っているほうが危険であるといいます。家の中でリラックスできないということは、親の期待に沿う言動や生活態度を意識しているということ。そのような緊張感を強いられた子どもたちは、いったいどこでガス抜きをするのでしょうか。
それは「外の社会」です。学校やお友だち付き合いの中で、無意識に発散させている場合も多く、「家ではいい子なのに……信じられない!」と親御さんを驚かせることもあるかもしれません。家庭が子どもにとって「安心できる場所」であることは、優秀な子が育つ条件のひとつでもあるのです。
ぼんやりすることで脳が元気を取り戻す
文教大学教育学部教授で小児科医の成田奈緒子先生は「脳を効率的に働かせるには、必要のないときは休ませるという切り替えが大事」と述べています。
最近の研究では、ぼんやりしているときにも脳は活動していることがわかっています。
「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」と呼ばれるこの脳の活動によって、外部からの刺激をシャットアウトしてぼーっとすることで、今までに蓄積した知識を前頭葉にたぐりよせる訓練になるのです。