子育て情報『遅れが著しい日本の「マネー教育」。日本の子どもは“社会のなかで自立”できるのか?』

2019年3月29日 09:54

遅れが著しい日本の「マネー教育」。日本の子どもは“社会のなかで自立”できるのか?

走行距離や事故歴、燃費など、車を買うときになにをチェックするべきかを教える。それこそかしこい消費者になるための教育をしているわけです。これは「コンシューマーエコノミクス(消費者経済学)」という教科の授業でした。

独立教科でマネー教育をするアメリカ、さまざまな教科で横断的にマネー教育をするヨーロッパというちがいはありますが、学校でリアル経済を教える点では共通しています。そうして、子どもを社会のなかで自立した人間に育てることこそが教育だという思考があるのでしょう。

二次関数や因数分解、微分積分を学んで数学の面白さに目覚めた子どもが数学者やエンジニアを目指す――そんな教育もたしかに大事なものでしょう。でも、日本の教育にももっと実生活に直結する内容が必要とされているのかもしれません。

遅れが著しい日本の「マネー教育」。日本の子どもは“社会のなかで自立”できるのか?


『子どもにおこづかいをあげよう!』
藍ひろ子 著・西村隆男 監修/主婦の友社(2014)
遅れが著しい日本の「マネー教育」。日本の子どもは“社会のなかで自立”できるのか?


■ 横浜国立大学名誉教授・西村隆男先生 インタビュー一覧
第1回:「子どもにお金はまだ早い」ではなぜダメなのか。マネー教育不足はこんなにも危険だ
第2回:遅れが著しい日本の「マネー教育」。日本の子どもは“社会のなかで自立”できるのか?
第3回:「会議・交渉・契約書」で自己肯定感が育つ。子どもをぐんと伸ばす“おこづかい”のあげ方(※近日公開)

【プロフィール】
西村隆男(にしむら・たかお)
1951年生まれ、東京都出身。横浜国立大学名誉教授。経済学博士。高校教諭を経て、横浜国立大学教育学部で25年教壇に立つ。研究テーマは金融教育、消費者教育、パーソナルファイナンス(家計財務管理)など。
金融広報中央委員会委員、金融経済教育推進会議委員、前日本消費者教育学会会長。著書に『消費者教育学の地平』(慶應義塾大学出版会)、『社会人なら知っておきたい金融リテラシー』(祥伝社)、『子どもとマスターする46の金の知識』(合同出版)など。【ライタープロフィール】
清家茂樹(せいけ・しげき)
1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。

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