「自分の意見が言えない子ども」には4つのタイプがあった。我が子を認めていますか?
4.「自分の意見がわからない!」
「〇〇を観てどう思った?」や「〇〇の本、おもしろかった?」という、ざっくりとした質問の場合、意見は言いにくいものです。大人であっても、「あの映画どうだった?」と聞かれたとき、なかなか意見が出ないということ、ありますよね?とはいえ、質問されているのだから、何か答えないと……と考えるのは、大人も子どもも一緒です。
「おもしろかった」「楽しかった」、そんな言葉で終わってしまっては、少し残念。そんなときは、どうしたらよいのでしょう?
【解決法】
「何かと「比較」すれば、“ひと言コメント”で終わらない」by 小暮太一さん(教育コミュニケーション協会 代表理事)
「おもしろかった」など、ひと言で終わってしまうのは、細かい感情でとらえていないから。そんなときは、何か別のものと比較するといいですよ。
子どもが「遊園地行けてうれしかった」と言ったら、「どのくらい? 夏休みが始まる時と同じくらいうれしい?」と聞いてみましょう。「いや、そこまでじゃないよ」「そんなもんじゃないよ、それよりずっとうれしかったよ」というようなコメントが返ってきたらしめたものです。そこからさらに掘り下げて、子どもたちの感情を言葉で引き出していけます。
(引用元:小暮太一オフィシャルサイト|子どもが自分の意見を言えない理由)
このように、比較対象を作って考えるようにすると、自分の意見を持てるようになります。「椅子から落ちそうになるくらいびっくりした!」「もう二度と食べたくないほど苦かった」など、作文の練習にもなりそうですね!また、その意見には「なぜ、そう思ったのか」という理由を付け加えることで、内容に深みがもたらされます。
***
意見を言える子にするために、その意見がどんな内容であっても、親が一度は受け止めましょう。そして、意見が言えないときには、状況に応じてAとBの選択肢を用意したり情報を提供したりしながら、「自分で意見を言う」トレーニングを積み重ねることが大切です。
「こんなことを言ってもいいのかな?」「どんなふうに言ったらいいんだろう?」という気持ちが先に立ってしまい、自分の意見を言い出せないことは、大人にもよくあること。子どもばかりでなく、私たち大人も意識的に「自分の意見」を持てるように心がけたいものですね。
(参考)
Study Hackerこどもまなび☆ラボ|「親の態度」