子どものストレス症状と、親がすべき “3つの対処法”
声をかけるときは、困っていることを前提とした声かけをするといいと言います。たとえば「最近〇〇していることが多いけど、大丈夫?」や「何か学校で困っていることはある?」などのように、子どもが困っているのだと訴えやすいように話しかけてみましょう。
また、話を聞くときは、子どもの話が終わるまで「聞き役に徹する」ことが重要。子どもの話を聞いている最中、親御さんとしてはさまざまな感情や考えが湧き出てくると思いますが、とにかくまずは聞き役に徹しましょう。子どもの話を遮って、自分の思いを言い出すのは最悪の対応なのだとか。子どもの感情をそのまま受け止めて、「そうだったんだね」と頷いてあげるといいでしょう。
教育ジャーナリストのおおたとしまささんも、子どもの気持ちを受け止めることについて以下のように言っています。
気持ちが凹んでいるとき、「自分の気持ちをわかってもらえた」と思うだけで、ひとは前に進む意欲を復活させることができます。そういう経験を繰り返すことで「自分は一人じゃない」「やるだけやってみよう」「なんとかなるさ」と思える心の強さが育まれます。
(引用元:日経DUAL|子どもの「折れにくい心」を育てるマジックワード)
大切なのは、「お母さん(お父さん)はいつでも、あなたの話を聞いてあげるよ」という姿勢を見せること。何か不安なことがあれば、「いつでもお母さん(お父さん)が聞いてくれる」という安心感があるだけで、子どもは勇気を持って不安を乗り越えられるかもしれません。
<その3>解決策は子どもに決めさせる
「聞く」ことができたら、今度はこれからどうするのかの「相談」をします。子どもがどうしたいのかを聞いて、どのように問題解決をしていくか話し合いましょう。そのときに、親御さんのアドバイスを踏まえたうえで、子どもに今後の方向を選択させます。解決策は子ども自身に決めさせるのがポイントです。
谷町こどもセンター(大阪市)で所長を務める、臨床心理士の日下紀子さんも次のように話しています。
小学生の場合は、「スモールステップを用意する」「がんばりを認める」ことが大切なのだそう。「勉強や体育で遅れをとっていることがストレスにつながっているのなら、少し頑張れば乗り越えられそうな目標を一緒に立ててあげるのがいいでしょう」
(引用元:いこーよ|新生活こそ要注意!)
不安を抱くことは、決して悪いことではありません。