子どものストレス症状と、親がすべき “3つの対処法”
■頭に現れるタイプ
不安になる、落ち着きがなくなる、悩んでいる様子を見せる■気分や感情にあらわれるタイプ
イライラする、苦しいと感じる、憂鬱、無口になる、表情がない■身体にあらわれるタイプ
お腹を痛がる、胃を痛がる、眠れない、おしっこがしたくなる■行動にあらわれるタイプ
兄弟などをいじめる、物にあたる、お友達に手を出す、泣く、引きこもる、怒る、抱きつく、指をしゃぶる、甘え行動が増える
子どもが不安を抱えている状態では、このような反応を見せる場合が多いと言われています。
また、低学年から中学年ぐらいまでの子どもは悩みを言葉にするのは難しいため、「お腹が痛い」など、身体的な不調を訴えるケースが多いのだそう。一方、高学年になると、頭に現れるタイプが優勢になり、頭を抱えて悶々と悩んだり考え込んだりするようになります。
どんなことで不安を感じるかに個人差があるように、不安を感じているときの子どもの反応もその子それぞれ。直接不安を口にする子もいれば、口にせず不安な様子を見せる子、身体的なストレス反応で出てくる子などさまざまです。
親御さんは、お子さんがどのようなタイプなのかを把握したり、年齢によって反応の現れ方に変化があることを知っておきましょう。
子どもが不安を感じていたら、親がすべき3つのこと
お子さんがいつもと違う様子だったり、不安を口にすることがあったとき、親御さんはどのようなことをすべきなのでしょうか。親御さんがすべき3つのことをご紹介します。
<その1>不安やストレスか、病気なのかを判断する
NPO法人 子育てひろばほわほわの顧問である永瀬春美さんは、「“おなか痛い”には病気の可能性もあるので、診察を受けることが大事。そのうえで、慣れない新生活に加え、不安な気持ちを表現できないことなどが重なって、腹痛の症状が出ることがあります」と言います。
このように、「お腹が痛い」「頭痛がする」など、身体的な不調として訴えてきた場合は、まずは病気かどうかの判断をすることが必要です。毎日一緒に過ごしているご両親であれば、その様子からある程度は判断できると思いますが、やはり小児科へ行って医師の診察を受けることが大切です。医学的に明確な病気や原因が確定できなかった場合に、ストレスを疑ってみるのがいいかもしれません。
<その2>子どもの話をじっくり聞いてみる
身体的な不調がストレスや不安感からくるものだとわかったら、次は子どもの話をよく聞いてあげましょう。