解説のメモなんてしなくていい。「目の前の動物」から最大限学びとるコツ
また、周囲の足元を見ると動物の足跡が描かれていることもあるので、大きさを比べたり、指の本数を調べたりすると良いでしょう。
動物園が企画するガイドツアーもおすすめ
さまざまな動物園でガイドツアーやスポットガイドなどを設けています。ボランティアや解説員・飼育員が動物の詳しい話を聞かせてくれるので、積極的に活用してください。
上野動物園や葛西臨海水族園(東京)では、スマートフォンなどで楽しめる「Tokyo Parks Navi」を公開しています。動物舎に貼ってあるタグにタッチするかQRコードを読み込むと、テキストや動画などで詳細情報を説明するものです。ほかにも、旭山動物園(北海道)や天王寺動物園(大阪)などでは、スマートフォンアプリ「one zoo」で、園内マップや音声ガイドが利用できます。
鳴き声やにおい、爪や動き方など実際に感じたことを記録する
動物の解説ラベルを書き写すのに夢中になっている子どもがいますが、せっかく目の前に本物の動物がいるのにもったいないですよね。図鑑でも得られる知識は家に帰ってから調べるようにしましょう。動物の動きや鳴き声、におい、細かな部分が観察できるのが動物園のおもしろさです。
子どもの記念写真を撮るときは、園内にある動物のオブジェなどと一緒に撮るのがおすすめです。上野動物園にあるゴリラやヒグマ、ゾウガメなどの像は、実際の大きさを忠実に再現していますから、子どもを横に並ばせて写真を撮れば、あとで改めて大きさを比較できますよ。
家に帰ったら、その日に見た動物の仲間を図鑑で調べてみましょう。たとえば「今日はクロサイを見たけれど、図鑑で見るとインドサイは角の本数が違うね」などと親が少し誘導してあげれば、子どもの興味は広がっていきます。さらに「恐竜のトリケラトプスにも同じような角があるけれど、あれはサイの仲間なのかな?」とほかの分野に興味を広げてあげることもできます。
動物園の次に、動物の剥製や骨格標本のある博物館を訪れるのもおもしろいですよ。絶滅した動物の模型や、恐竜の骨、化石なども観察できるので、子どもの興味がさらに広がっていくでしょう。
朝、昼、夕方、夜。それぞれに動物の見どころがあります
動物の時間帯ごとの習性に着目して観察するのもおもしろいものです。たとえば、トラは朝一番に自分の縄張りをパトロールするので、開園すぐの時間がおすすめです。