子育て情報『解説のメモなんてしなくていい。「目の前の動物」から最大限学びとるコツ』

2019年7月18日 09:13

解説のメモなんてしなくていい。「目の前の動物」から最大限学びとるコツ

うろうろと動き回る姿を見ることができます。上野動物園では朝、お客さんの見えるところに骨付きの肉を用意しているので、肉を食べる様子も観察できますよ。キツネザルは体温調整が苦手な動物なので、朝は太陽に向かって手を大きく広げて日光浴をするかわいい姿も見ることができます。

解説のメモなんてしなくていい。「目の前の動物」から最大限学びとるコツ


上野動物園のゾウは、夕方に室内へ入るとき、前のゾウの尻尾を鼻でつかんで一列で行進します。これは狭い入り口に殺到すると危ないために訓練させたものです。ショーではありませんが、とても人気があります。

また、昼間とは違った動物の姿を観察することができる貴重な機会として夜間開園があります。暗くならないと活発に動かない夜行性の動物を観察できるチャンスとして、最近ではさまざまな動物園や水族館などで企画されていて、たいへん人気がありますね。
上野動物園では、毎年お盆の時期に10日間ほど開催しています。

こうした夜間公開や特別展示などの企画イベントでは、動物の生態をより楽しめるものがそろっています。ぜひチェックして親子で出かけてみてください。

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動物園で1日を過ごすには、お弁当を食べる場所や園内のレストランを確認しておくことも必要ですね。レストランでは動物にちなんだメニューが用意されているところもあるようですから、チェックしておくとより楽しめるでしょう。次回は井内さんに、動物のどんなところに注目して観察したら良いかをお話しいただきます。

解説のメモなんてしなくていい。「目の前の動物」から最大限学びとるコツ


■ 上野動物園教育普及係・井内岳志さん インタビュー一覧
第1回:動物園は学びの場!上野動物園の学芸員が伝授する、親必見の「動物観察準備テク」
第2回:解説のメモなんてしなくていい。「目の前の動物」から最大限学びとるコツ
第3回:「夏休みの自由研究」は動物園で。
上野動物園おすすめの“調べ学習”のテーマとポイント(※近日公開)
第4回:動物園は子どもの「心」を育てる場所。“楽しみながら動物を知る”ことの大きな価値(※近日公開)

【プロフィール】
井内岳志(いうち・たけし)
恩賜上野動物園教育普及係主任(学芸員)。大学ではサルの生態を研究。恩 賜上野動物園、葛西臨海水族園、井の頭自然文化園などの動物園・水族館で30 年以上、 動物園教育に関わる。大哺乳類展などの国立科学博物館との企画展 や、上野動物園で毎年恒例の夜間開園「真夏の夜の動物園」の企画など、さまざまなイベント・企画で動物たちの生態を紹介している。

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