食材の産地をめぐって世界一周! 小3社会の学習につながる自由研究
品数が豊富で旬の季節のわかりやすい野菜や果物、鮮魚は特に調べやすいでしょう。
野菜や果物は、旬によって産地が変わるのがわかりやすい食材です。調べる食材を数種類選び、7月下旬、8月中旬、8月下旬などタイミングを決めて産地をチェックするといいでしょう。
具体的にテーマをいくつかご紹介します。
- きゅうり、ナス、ピーマンの夏野菜は、どこから届いているのかな?
- 旬が夏ではない野菜や果物は、どこで栽培しているのかな?
- 手巻き寿司に使う材料(例:マグロ、サーモン、イカ、エビ、卵、いくら、きゅうり、米、海苔、醤油)の産地を調べてみよう!
あるいは、反対のパターンとして、「先に産地を決めて該当する食材をスーパー店内で探す」という方法も宝探し感覚で楽しめますよ。
- アメリカ、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、オセアニアの5大陸から届いた食材にはどんなものがあるのかな?
- 食材の産地で世界一周してみよう
- 聞いたことのない国名が記された食材を探して、地図で照らし合わせてみよう
農林水産省「こどもページ」では、大豆や米、トマトなどの野菜の生産県トップ3クイズで遊びながら産地を学べるゲームがあります。ぜひ参考にしてみてください。2020年はオリンピックイヤーなので、「金メダルと同じ産地の食材は?」のような切り口もおもしろいですね。
スーパーで食材の産地を調べるときのポイント
実際に食材を調べるときのポイントをいくつか紹介します。
●売り場にはどんな種類の食材があるか
野菜や果物、鮮魚コーナーを訪れて、どんな種類の食材が売られているかリストアップします。
●食材の産地はどこか
全てを調べることは難しいので、「夏野菜」や「果物」などテーマを絞って、産地を調べましょう。産地表示について地理学を専門とする奈良教育大学の岩本廣美教授は、ラベルだけでなく、野菜などが入れられていた段ボール箱や、商品の箱も注意深く見てみるとよい、としています。ほかにも、産地は価格のPOPに書かれていることもありますし、シールで貼られていることもありますよね。また、原産地と加工地が記されている場合は、どちらもメモしておきましょう。
●商品の並び方に特徴はあるか
例えば、玉ねぎのコーナーでは、北海道産の玉ねぎが6玉で1つのネットに入れられて特売になっている一方で、淡路産がバラ売りされている……。