キャンプに「せっかくだから」は不要! 子どもが自ら学ぶ、自然のなかでの“シンプルな”過ごし方
「活動」というと、積極的になにかをしなければならないと感じてしまいます。ただ、わたしたちが用意しているプログラムに参加することとは対照的にもなりますが、自然のなかに入れば、あれもこれもやろうとする必要はないという側面があるのも事実なのです。
それこそ、家族で行くキャンプだったら、ただテントを張ってご飯を食べるといったことでもいいし、その近くを散策する程度でも十分です。「子どものために」と考える親は「せっかくだから」といろいろやろうと欲張ってしまいがちですが、子どもたちが過ごしたいように過ごさせてあげれば、自然のなかで子どもたちはそれぞれに多くの学びを得るものなのです。
『社会問題を解決する自然学校の使命』
佐藤初雄 著/みくに出版(2009)
『13歳までにやっておくべき50の冒険』
ピエルドメニコ・バッカラリオ、トンマーゾ・ペルチヴァーレ 著/佐藤初雄 監修/太郎次郎社エディタス(2016)
■ NPO法人国際自然大学校理事長・佐藤初雄さん インタビュー一覧
第1回:キャンプに「せっかくだから」は不要!子どもが自ら学ぶ、自然のなかでの“シンプルな”過ごし方
第2回:「ギリギリまで待ち、見守る」がコツ。我が子の自然体験に親はいかに“介入する”べきか(※近日公開)
第3回:“日常的に”自然で遊ぶメリット。「感性で動く」幼少期に多くの自然体験をすべき理由
(※近日公開)
第4回:【初心者向け】親子キャンプの楽しみ方。自然体験のプロが教える、親の2つの“NG行動”(※近日公開)
【プロフィール】
佐藤初雄(さとう・はつお)
1956年12月21日生まれ、東京都出身。NPO法人国際自然大学校理事長。他にNPO法人自然体験活動推進協議会代表理事、NPO法人神奈川シニア自然大学校理事長、公益社団法人日本キャンプ協会監事なども務める。1979年、日本体育大学社会体育学科を卒業し、財団法人農村文化協会栂池センター入所。1891年に同センターを退所し、1983年4月に国際自然大学校を設立。
「次代を担う自立した青少年を育成するには自然体験活動が不可欠」として「教育・環境・健康・国際・地域振興」をキーワードに自然体験活動の提供を続ける、国内における野外活動指導の第一人者。著書に『図解 サバイバル百科』(成美堂出版)がある。
【ライタープロフィール】
清家茂樹(せいけ・しげき)
1975年生まれ、愛媛県出身。