「数字にうるさい子ども」は将来明るい! 全米No.1バンカーが教える“コスト意識”の育み方
そういう翻訳記事を読んでいるだけでは、自分の思考を変えることはできません。思考を変えるためには、現地の思考をそのまま頭に入れることが大切です。
家庭でのマネー教育では「コスト」を意識する
そして、子どもに対して家庭でできるマネー教育というと、なにより「コスト」というものを教えてあげてほしいですね。そうすることで、ものの価値、お金の価値を子どもは理解していきます。たとえば、子どもがなにかを壊してしまったとします。「大丈夫?」とけがをしていないか心配し、確認してあげることは当然のこと。加えて、それがいくらしたものなのかを教えてあげるのです。
小学校中学年になれば四則計算ができます。
食事やおやつの時間にただ食べるのではなく、「今日のおやつはいくらかかっていると思う?」と子どもに考えさせてみてください。あるいは、普段から身につけている服や靴下がいくらなのか、そういう身近なものを通じてものの価値を教えてあげましょう。
その頃になれば、子どもは新聞の求人欄を見て内容を理解することもできるはずです。アルバイトの時給は1000円程度のものでしょう。求人欄を見て、子どもは自分が欲しいものを買うにもどれだけの労働が必要かということも理解し、数字にうるさい人間に育つはずです。
数字にうるさいというと、ケチというか、あまりいいイメージを持たれないかもしれません。でも、お金を適切に扱えるということを思えば、間違いなく、数字にうるさいほうが将来的にちゃんとした人間に育つと思うのです。
『全米No.1バンカーが教える 世界最新メソッドでお金に強い子どもに育てる方法』
酒井レオ 著/アスコム(2019)
■ 全米No.1バンカー・酒井レオさん インタビュー一覧
第1回:「極端な話、英語力は必要ない!」我が子を“世界レベル”に育てるために本当に必要なもの
第2回:子どもの教育に「いまはまだ必要ない」は禁句。「いますぐはじめる」のが成功への道!
第3回:「数字にうるさい子ども」は将来明るい!全米No.1バンカーが教える“コスト意識”の育み方
【プロフィール】
酒井レオ(さかい・れお)
アメリカ・ニューヨーク出身。NPO法人Pursue Your Dream Foundation創業者。Advanced Millennium Consulting Inc.代表取締役。Little Monster Inc.共同経営者。