子育て情報『子どもの順応性は親が思う以上に高い。「申し訳ない」という気持ちは不要です』

子どもの順応性は親が思う以上に高い。「申し訳ない」という気持ちは不要です

ひとついえるのは、子どもが幼いほど身体的なストレスになるということ。年少など幼い子どもの場合、どうしても体力がありませんから、長い時間、家ではない場所で過ごすことは大きなストレスになります。疲れが残って、午前中に眠くなってしまったり集中力がなくなったりということがあるのです。ですが、そういうことも体が成長するにつれてなくなっていきますから、あまり心配しすぎる必要はありません。

延長保育を利用している保護者の多くが、子どもを心配すると同時に、子どもに対して「申し訳ない」という気持ちを持っています。でも、子どもは親が思う以上に延長保育の時間を楽しんでいます。そしてなにより、親が「申し訳ない」なんて気持ちを持っていれば、せっかく子どもと過ごせる大切な時間もいいものにはなりづらいのではないかと思うのです。

変に心配したり「申し訳ない」気持ちを持ったりするのではなく、延長保育のなかでしか味わえない経験や気持ちを、子どもからどんどん聞き出してみてください。
そうすれば、一緒に過ごせる時間がたとえ短くても、あるいは短いからこそ大切な時間としてとらえられ、親子の絆をより濃密なものにできるのではないでしょうか。

野上インタビュー1-1


■一般社団法人キッズコンサルタント協会

■ 一般社団法人キッズコンサルタント協会代表理事・野上美希先生インタビュー一覧
第1回:子どもの順応性は親が思う以上に高い。「申し訳ない」という気持ちは不要です
第2回:「小1の壁」を乗り越えるために――子どもの言葉の裏にある本心とは?
第3回:放課後や長期休みに「非認知能力」を高めよう。学童でさまざまな経験を
第4回:自己肯定感も勉強への姿勢も“熱中体験”の先で生まれる

【プロフィール】
野上美希(のがみ・みき)
1977年3月21日、千葉県出身。一般社団法人キッズコンサルタント協会代表理事。東北大学工学部卒業後、日本総合研究所にてコンサルティング、事業企画、採用、営業と多岐にわたる経験をした後、株式会社マイナビで人材紹介事業部の立ち上げに従事。営業部長として複数の部下をマネジメント。その後、自身の妊娠を機に久我山幼稚園の運営に携わり、産後母の孤独を解消すべく、子育てひろば開設を皮切りに、働く母の支援のため、幼児教育をベースとした民間学童や6つの認可保育園を開設。
また、民間学童指導員資格であるキッズコンサルタント資格を認定する一般社団法人キッズコンサルタント協会を立ち上げ、代表理事を務めている。

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