「若者のコミュニケーション能力低下」は誤解。これからの時代に必要なスキルの伸ばし方とは
どうすれば、時代に合ったコミュニケーション能力を高めていくことができるのでしょう。
ここでは、挨拶や言葉のキャッチボールといった基本的なコミュニケーションに加え、現代だからこそ必要なコミュニケーション能力を高めるために、家庭ですべきことをご紹介します。
教育学博士号を持つアグネス・チャンさんは、コミュニケーション能力の低い子どもには、「自信を持たせる」ことが最も大切だと述べています。自信のない子どもは、相手に拒否されて傷つくことを恐れ、人付き合いを避けようとしてしまうからです。それでは、不要なコミュニケーションを避ける今どきの傾向に追い打ちをかけてしまいます。
では、どうすれば自信を持たせることができるのでしょうか。アグネスさんによれば、親が子どもを100%信頼し、受け入れることで、自信が育まれるのだそう。
具体的には、子どもが興味を持ったことに対し、一緒になって興味を持ったり、時間をかけて遊んだりすること。
逆に、物事に対してあまり興味を持たない子であれば、一緒になって何もせず寄り添うことが大切なのだそう。
本当のコミュニケーションスキルとは、自分から話しかけられるようにしゃべりがうまくなるのではなく、人が話しかけたくなるようなスキルのことだ。手品が上手だったら話しかけられることもあるだろう。そして、その人しか持っていない知識やスキルがあれば、誰かに必要とされるはずだ。(中略)面白いと感じること、好きなことを追いかけて得た、多少の努力では真似できないようなスキルこそが人を惹きつけるのだ。
(引用元:BEST TIMES|ホリエモンは「コミュニケーションスキル」をこう考えた)
※太字は筆者が施した。
上記は、実業家の堀江貴文さんが語ったコミュニケーション能力の本質です。これからの時代に必要なコミュニケーション能力を「人が話しかけたくなるようなスキル」と定義し、それを身につけるためには、「面白いと感じること、好きなことを追いかけて」得ることができる「その人しか持っていない知識やスキル」が必要だと言います。
つまり、子どもが何か面白がったり、好きになったりするものがあれば、それを深く追究していくことがコミュニケーション能力を高める大切な一歩となるのです。大切なのは、子どもに思う存分やらせてあげること。