気になる我が子の「友だち」問題。親は介入してもいい? 嘘つきな友だちへの対処法は?
子どもと親の感覚は違いますし、親が子どものすべての友だち関係を見ることができるわけではありませんので、気になることがあれば子どもと話し合うことは大切です。とはいえ、必ず守るべきルールを決めたあとは、基本的には見守りの姿勢でいるようにしたいものです。子どもは子どもなりに、友だち関係を築いているのですから。
人と関わり遊ぶ力があれば、いずれ新たな友だちもできる
ではここからは、子どもの友だち付き合いに関する3つのお困りごとに、アドバイスをしていきたいと思います。
【親御さんからの質問 1】
子どもに学校での様子を聞くと、いつも、同じ園出身の特定の子とばかり遊んでいるようです。もしかしたら、新しい友だちを作るのが苦手なのかもしれません……。「友だち100人」とまではいかなくても、もっと交友の輪を広げてほしい。子どもに何と言ってあげたらいいでしょうか。
はじめにお話ししたように、低学年では近接要因が強く働くので、どうしても同じ園出身の友だちと遊ぶのが自然です。しかし、学校で席替えやクラス替えがあったり、いろいろな活動を体験したりするなかで、次第に友だち関係は変化していくもの。同じ園出身のお子さんと遊ぶ力があれば、次第に友だち関係も変わっていきますよ。
「もっとほかの子とも遊んだら?」などと言うよりも、「今日も○○ちゃんと遊べてよかったね」「いつも××くんと遊ぶと楽しいよね」とまずは共感してあげましょう。今のお友だちとどのような関係を築いているのかを見守り、支配したり支配されたりすることなく、対等で友好的な関係が築けていれば大丈夫です。
子どもが困っていなければ、静かに見守って
【親御さんからの質問 2】
我が子は一人っ子なので、友だちとの距離感をつかむのが苦手な様子。一方、周りの兄弟姉妹がいる子を見ると、人付き合いの仕方を心得ている感じがします。お友だちとの上手な付き合い方を教えたいとは思うものの、親として自分の経験を話すくらいしか思いつきません。
なにかいい方法はありますか?
実際子どもたちを見ていると、ご質問のような光景はよく見られます。上でお話ししたように、きょうだいの有無により友だち付き合いの得手不得手はある程度出てくるものですが、子どもは子どもたち同士の関わりの中で、友だち関係の築き方を自然に学習していきます。大切なことは、「自分から挨拶をする」